7月2日は木更津教会で堅信式でした
先日、7月2日の日曜日は、千葉県の木更津教会に出かけ、堅信式ミサを行いました。6名の方が堅信の秘跡を受けられました。おめでとうございます。この6名のうち3名は木更津教会の所属で、3名は木更津教会の主任司祭である加藤英雄神父様が兼任されている館山教会の所属の方でした。この日のミサは午前10時からでしたが、昼食後に加藤英雄神父様は、車で館山教会の午後のミサのために出かけて行かれました。
残念ながら、この日は教区からの撮影がなかったので、ミサ中の写真はありませんが、木更津教会の雰囲気を当日撮影した写真です。聖堂内陣の左手には、保護の聖人である聖コールマンの像が。横長の聖堂です。教会裏手には結婚式場があり、写真にあるように、立派な十字架がそびえています。(教会の緑の屋根の向こうに、結婚式場の十字架が見えます)
教区のホームページにはこう記されています。
「木更津教会の基盤となる精神的歴史は、遥か遠く明治17年頃パリ外国宣教会伝道師ビイーグルース神父、カディヤック神父の房総伝道に遡る。川崎から帆船で木更津に上陸し、馬車と徒歩で房総を伝道された先哲の師のご苦労と、強靭なまでの信仰の深さによってその基盤が作られた。戦後の混乱期、木更津では進駐軍の蒲鉾兵舎が聖堂の時期もあった 。昭和26年(1951年)東京湾隣接地区埋め立て計画によりできた、木更津海岸埋め立て地に敷地が購入され、小さな仮の教会が建てられた。これが東京教区カトリック木更津教会の始まりである。 翌昭和27年(1952年)には、現在のマリア館に聖堂が作られた。その後 、赴任した司祭と信者たちの信仰と努力と、アイルランドの兄弟の暖かい寄付により、昭和30年(1955年)に、現在の聖堂が献堂された」
千葉県内の教会の多くには、海外、特にフィリピンにルーツを持つ信徒の方が大勢おられます。特にフィリピンの信徒の方に関しては司牧的なケアのためにコロンバン会のフィリップ神父様が岡田大司教様の命を受けて、グループを組織し、これまで精力的に様々な活動を行ってこられました。フィリップ神父様には、さらにその司牧活動を豊かにしていただくために、今年の人事で都内の大森教会の主任司祭に異動していただきましたが、これまでの千葉県内におけるフィリピン出身信徒の方々への司牧的配慮の活動に精力的に取り組んでいただき、心から感謝しています。現在は司牧方針を少し転換しようとしています。これまで培われたつながりを大切にしながら、同時にそれぞれの主任司祭を中心にした小教区ベースの活動にシフトを始めようとしています。
これについて東京教区では、2021年3月に、外国籍信徒の方々の司牧方針を発表しています。こちらのリンクから一度ご覧ください。最後の方にまとめがあります。まとめの部分は以下に引用しておきます。基本的には言語別のグループを作るよりも、小教区共同体に包摂する形での司牧的配慮を目指すものです。
なおこれらについては、英語ですが、「Pastoral Orientations on Intercultural Migrant Ministry」という聖座の指針が、2022年の3月に発表されています。聖座の指針はこちらのリンクから各国語版をダウンロードして読むことができます(残念ながら日本語版はありません)。
以下、東京教区の指針のまとめの部分です。
4. 司牧方針のまとめと今後の方向性
以上の分析と考察を踏まえて、外国籍の方々への司牧方針を次のようにまとめます。● 東京大司教区は、人種、国籍、言語、文化の違いを乗り越えて一つの信仰の共同体を教区のレベルでも小教区共同体のレベルでも実現することを目指します。
●東京大司教区は、すべての信徒が、小教区共同体に所属し、共に責任を担いあって育て運営する信仰の共同体を目指します。
●東京大司教区は、人種、国籍、言語が異なるという多様性の中で、誰一人として孤立することのないように、信仰における固い決意と互いの尊敬のうちに支え合う信仰の共同体を目指します。
●東京大司教区は、それぞれの小教区共同体での違いを乗り越える取り組みを支援するために、CTICを核とした社会司牧の組織を創設し、支援体制を整えます。
●なお、この方針に記した内容や、それに基づいて行った取り組みについては三年後を目途にふり返りと評価を行い、必要に応じた修正をします。
●さらに、このふり返りと評価は、教区の宣教司牧評議会が中心となって実施しますが、可能な限り多くの方々の意見を伺うつもりですので、教区内の皆さまの協力をお願いします。
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