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2024年5月28日 (火)

アドリミナを振り返って:その9

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アドリミナの振り返りの第9回目、訪問の週の第三日目、4月10日(水)の午後です。

三日目の午後は、福音宣教省から戻り、宿舎で昼食をとった後に、午後3時から、宿舎のすぐ近くにある広報省へ向かいました。広報省は、前田枢機卿様が、枢機卿としての役割である委員(メンバー)を務めておられます。長官はパオロ・ルフィーニ博士(下の写真、向かって右から4人目)。2018年に機構改革で広報局から広報省になった時から責任者を務めておられる信徒の方です。次官はアルゼンチン出身のルチオ・ルイス神父(下の写真、向かって一番右)。

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同省の会議室へ向かうと、司教たちの反対側には、毎日の記者会見を取り仕切っているジャーナリストの女性など、信徒女性が大勢おられます。昨年10月に開催されたシノドスの時に、毎日午後に行われた記者会見を取り仕切っていた女性ジャーナリストも来ておられました。

同省との面談は、まず委員である前田枢機卿様の報告から始まりました。前田枢機卿様は、2019年の教皇訪日を契機に日本の司教協議会にも広報担当司教が任命され、酒井司教がその任に当たっていること、今後、酒井司教を中心に、司教協議会の広報や出版を、デジタル化を中心に集約し充実させる方向で検討していること、そして大阪万博においてイタリア館のスペースを使いバチカンも出展することになっているので全世界に向けてバチカンからもよく広報してほしい、などを話されました。

同省からは、万博についての広報を強化することへの前向きな回答があったほか、紙媒体からデジタル媒体に移行するとしても、教会の広報活動にとっては神の愛を伝えることが最優先なので、バチカンと地域教会との連携を深めて、広報を充実させたい旨の発言がありました。また現在様々な言語で発信するために、デジタルで容易にコミュニケーションを図ることができるので、バチカンと地域教会で連携協力して発信している事例がいくつかあるが、日本語でもそれは可能だろうか。教会のコミュニケーションは一部のプロのものではなく、洗礼を受けたすべての人が情報を発信するように招かれている。互いに助け合いながら、様々な方法で情報を発信していきたい。また情報発信こそが、福音宣教につながる。などの発言がありました。

また若者たちを中心にデジタルのネットワークを築きたいと考えているので、プロジェクトチームから呼びかける際には、日本からも積極的な参加を促してほしいという要望もありました。

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広報省で情報交換ののち、今度は少し歩いて、全員ですぐ近くにあるバチカン放送局へ向かい(宿舎の裏側)、様々な言語での発信をしている現場を説明していただきました。放送局といっても、現在の主な発信源はインターネットです。

この日の省庁訪問は、この広報省とバチカン放送局への訪問で、夕方に終わりました。この日はこの後、ローマ在住の司祭やシスター方をお招きして、司教団と夕食を一緒にしていただきました。

あと残るは木曜日と、そして金曜日の教皇様との謁見です。

(この項、続きます。「アドリミナを振り返って:その10」へ

 

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