シノドス総会第二会期の作業文書が発表されました
本日、火曜日の日本時間午後7時、ローマの正午に、10月に行われるシノドス第二会期の作業文書が公開されました。
「INSTRUMENTUM LABORIS」というのがこういう文書の正式名ですが、つまり「働くための道具」です。これに基づいて、これから準備をして、10月の総会で「霊における会話」を通じて、最終的な結論へと進みます。
英語をはじめとした主要言語のテキストは、バチカンのシノドス事務局の、こちらのサイトに順次掲載されます。日本語は、本日テキストがメールでシノドス事務局から司教協議会へ送られてきたばかりで、これから翻訳に取りかかりますので、数週間はかかるものと思います。できるだけ早く、中央協議会のシノドスの特集ページに掲載できるように、努力します。
わたし自身も、今朝始めてみて、まだ読み込むことができていませんので、どのような内容かは、まだコメントできません。
資料として、この作業文書がどうやってできあがったかについて、以下のようなイラストが事務局から送られてきました。下です。
これによれば、今回の質問は、すべての人に対して一つだけで、「宣教においてどうしたらシノドス的な教会になれるのか」が問われています。
この文書を作成するために、109の司教協議会からの報告書と、9の東方カトリック教会からの報告書と、国際総長会からの報告書、さらに小教区司祭のシノドス(今年の4月末開催)の参加者からの報告書、そして200の個人を含む様々な団体からの報告書が、貢献しました。
さらに、今回のシノドスの5つの視点からの事務局の作業部会の報告もあります。その作業部会は、「地方教会の宣教するシノドス的な側面」、「教会グループの宣教するシノドス的な側面」、「普遍教会の宣教するシノドス的な側面」、「シノドス的な方法論」、そして「宣教におけるシノドス的教会の立ち位置」の各作業部会です。(作業部会の名称は、すべて仮訳)
以上に基づいてできあがった作業文書は、6っつの小に別れています。まず、「導入」、「基礎」、「第一部:関係」、「第二部:道のり」、「第三部:場所」、そして「結論」です。「基礎」から始まって、第一部から第三部までが、10月の第二会期で取り扱われます。(以上すべて仮訳)。
幾たびも繰り返していますし、教皇様のご意向でもありますが、今回のシノドスは、最終日に何か新しいことが決まっているようなものではありません。そうではなくて、これから先長いスパンで考えての、教会の体質改善の取り組みの端緒となるものです。日本の教会を含め、すべての教会において、これからじっくりとシノドス的なあり方を探求していく道が始まることになります。
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