シノドス第二会期が始まります
教会のシノドス性について分かち合っているシノドスの第二会期が、10月2日からバチカンで始まります。その開会前、本日9月30日の朝から、バチカン構内のシノドスホールを会場に、事前の二日間の黙想会が始まりました。
前回はローマ郊外の黙想の家で行われましたが、移動時間などを考慮して(渋滞がすごいことになっていますので)、今回は黙想会もバチカンで行うことになりました。昨年は直前に新しい枢機卿の任命があり、開会日と枢機卿親任式が重なったため、直前になって急にバチカン周辺の宿舎が使えなくなり、結構遠くから皆通うことになりました。わたしもパンテオンのすぐ隣の宿舎でしたので、歩いて30分から40分近くかかるところです。これが大変でした。というのも宿舎は食事の提供も兼ねており、朝は8時半の開会に間に合うように出かけ、12時半に午前が終わると宿舎に歩いて戻り昼食。そしてまた4時に午後の部が再開なので歩いてバチカンへ。終わるのは夜の7時半頃で、それから宿舎に戻って夕食ですので、良い運動にはなりましたが。
今年はできる限りバチカン周辺の宿舎にまとめて宿が取られ、わたしは、4月にアドリミナで宿泊したサンピエトロの前にある宿舎に泊めてもらうことになりました。宿から会議場まで歩いて10分もかかりません。今年は昨年より若干涼しいローマです。
今現在、黙想会一日目の昼休み中です。イタリアですから、3時間半の昼休みも仕方がありません。
黙想会は昨年同様、ドミニコ会の前の総長であったティモシー・ラドクリフ師とベネディクト会のシスターアンジェリーニのお二人の講話で進み、午後は小グループでの霊における会話、そしてサンピエトロでのミサが予定されています。
参加者は、一部交代した司教協議会(司教協議会の参加者は選挙で選ばれ、そのときに代理も選ばれます)もあったり、教皇様の新たな指名で新たに参加した人もあったりですが、ほぼ昨年と同じメンバーが再び集まりました。
事前によく準備したつもりだったのですが、わたしは司教正装に伴う肝心なものを二つ忘れ、幸いどちらもローマで十分に販売しているものですので、先ほど近くの専門店に買いに走りました。あの司教正装は一式そろえると、ローマで買っても結構な値段ですが、それでも日本でオーダーメイドするよりも遙かに安い、とはいえ、忘れるとは軽率でした。
今回は、まもなく始まる聖年のために準備されたバッグなどが配布され、昨年のものを持ってくるようにとのことで昨年配布された水筒を持てきたら新しい聖年のものが配布されていたりと、いかにもバチカンらしいです。
出発前に公開した呼びかけビデを下にリンクします。
一ヶ月間の長丁場です。お祈りのうちに覚えておいていただけたら幸いです。
なお前回も同様ですが、事前に配布された今回のシノドスのための規則には、参加者の自由な発言を保証するために、小グループや全体会での発言については外部に公表することが禁じられ、参加者にはその秘密保持義務がシノドス後にも残ります。当然発表などを録音したり録画することも禁止です。総会の内容については、随時行われる記者会見がすべてであり、また一部の会議の模様はビデオで放送され、さらにシノドスの終わりに採択される最終文書で公開されます。
なお今朝の黙想会の部分はバチカン放送で公開されていますので、もう一つ下に添付します。
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