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2024年10月14日 (月)

シノドス第二会期、第二週が終わりました


Mancinelli

シノドスが始まって二週間が過ぎました。半分が終わって、残りは二週間です。

今週もいろいろとありました。枢機卿の任命を頂いてからとにかくインタビューが増えました。ありがたいことです。今週も毎日のように、どこかの国の記者の方にインタビューされる予定が入ってきています。

前回も記しましたが、先輩の枢機卿様たちから早く採寸に行けと勧められましたので、バチカンの周囲にいくつかある聖具専門店の中から、以前から司教服(カソックとかスータンとか呼ばれているものなどです)を作っていただいていたお店に出かけてきました。ぱっと見ただけでサイズを見抜く能力を持った仕立屋のご主人は、もう年だから娘さんに店を委ねたと前に言っておられましたが、今回訪ねてその店長の娘さんに「枢機卿の服を」と伝えたら、即座にお父さんを呼んできてくださいました。すでに新しく任命された枢機卿の一覧表が用意されていて、出てこられたマエストロが、必要なサイズをあっという間にはかってくださいました。上の写真が、そのお店でのご主人との写真です。

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9日の水曜日は午前中一杯をかけて、自由討議になりました。テーマは、前日の小グループでの霊における会話から上がってきた内容をまとめたものから採られていますが、事前に自分の言いたいことを準備して、与えられた3分間丸々話される方もおり、何度も議長代理が、テーマに沿って話をするようにと指摘する場面もありました。

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この日はその後午後4時からレバノンのマロン派典礼のミサがあり、その後、近くのアウグスチノ会とイエズス会の本部に分かれて、シノドスに参加している神学者によるフォーラムが開催されました。わたしは「司教の権威」についてのフォーラムに参加しました。これは、昨年の第一会期で、せっかく大勢呼ばれている神学者が、発言などをする機会もなかったことへの反省から、今回の会期中に、二回にわたって、都合四つの神学フォーラムが開催されることになったものです。小グループでの霊における会話に資する勉強会でした。

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木曜日は午前中が、小グループでレポートのまとめの作業となりました。午後は、次のセクションである第二部「道筋」についての話し合いが始まりました。ここでは第一部で話し合ったシノドス性における様々な関係を具体的に生きるために、統合的な養成、教会の識別、意思決定プロセス、説明責任についてどのような歩みが必要かを話し合いました。

特に意思決定については、共同識別に基づいて、どのように誰が最終的な決断をするのか。共同体の平等性の中での識別と権威における決断の関係について、様々な課題が指摘されました。また、説明責任についても、共同体における共同責任の立場から誰がどこまで責任を負わなくてはならないのかについて、様々な意見が表明されました。同時に、シノドスの取り組みは始まったばかりであり(わたしが主張する土台作りであるもそうです)、この会期が終わった後になくなってしまうのではなくさらに発展し浸透していくために、司教と司教協議会の責任は重大だという指摘もしばしば聞かれました。

この日は、お昼休みの間、国際カリタスの執行委員会がオンラインで行われたため、朝8時45分から夕方7時過ぎまで、途切れることなく会議の一日でありました。

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金曜日は、小グループの「道筋」に関する意見を集約し、それを持ってそれぞれのテーブルの代表が言語別に集まり、さらに霊における会話をして共通点を見いだし、その上でいくつかのテーマがまとめられました。午後からは総会となって、それぞれのテーマにもとづいた自由発言の時間となりました。いつものように3分です。2分30秒に鐘が鳴ります。

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夜はエキュメニカルの晩の祈りが、聖ペトロ大聖堂の香部屋棟の横の広場で、皆がローソクを手に集まり、テゼの歌に耳を傾けながら、様々な教派の指導者と共に平和のために祈りを捧げました。

そして土曜日。この日は午前中だけです。前日の続きでテーマにも基づいた自由発言の許される総会でした。この日は、午前中の30分の休憩時間に東京とzoomで結び、枢機卿親任式などについての打ち合わせを教区本部のみなさんと行いました。この準備が必要なときに、東京を一ヶ月も留守にしているので大変心苦しいのですが、今年は昨年と違い、アンドレア補佐司教様が東京におられますので、安心です。準備に取りかかってくださっている東京のみなさんに感謝です。

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またこの日の夜には、アジア(FABC)、アフリカ(SECAM)、ラテンアメリカ(CELAM)の代表が集まり、8月末のルクセンブルグの会議の続きで、今後の協力関係についての合意の確認と、来年ブラジルで開催されるCOP30(気候変動に関する締約国会議)にむけて、ラウダート・シの呼びかけをどのように具体化するのかなどについて、話し合いが行われました。わたしもFABCの事務局長ですので、次期副会長であるパブロ・ダビド司教様(一緒に枢機卿に任命されたフィリピンの司教様)と一緒に参加しました。(写真はパブロ・ダビド被選枢機卿と)

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そして今日の日曜日は、来週の世界宣教の日を前にして、神言会本部で行われた行事に参加。ミサの前に二人の会員による、宣教活動についての報告(オーストラリアで働くガーナ人会員とポルトガルで働くフィリピン人会員)。二人とも神言会の特徴である国際性を具現している宣教師です。その後のミサの司式は、同じ神言会員で枢機卿に一緒に任命されたセルビアのベオグラードのネメット大司教。他にもシノドスに参加している司教が一緒になり、5名の司教が参加しました。ミサ後は、世界各地の方が準備してくださった郷土料理で、神言会本部の庭での会食となりました。

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さて、今回新しく任命された枢機卿一人一人宛に、教皇様からお手紙が来ました。シノドスに参加している新しく任命された枢機卿のもとには、係の方が直接持ってきてくださいました。中身は報道されてますし公開されていますが、また翻訳を東京教区のホームページに掲載してもらう予定です。教皇様から頂いた手紙の内容については、また記します。

明日からは、第三週目です。

 

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