カテゴリー「お知らせ」の42件の記事

2021年5月 6日 (木)

訃報:地主敏夫司教様

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前札幌教区司教(教区長)のペトロ地主敏夫司教様が、5月4日に入院先の札幌厚生病院にて肺炎のために帰天されました。90歳でした。(上の写真は、2012年9月に月寒教会献堂50年のお祝いで挨拶される、地主司教様)

地主司教様の葬儀などは、現在の感染状況ですので、ご親族や司祭団だけで、5月8日(土)午前10時から札幌北一条教会で執り行われます。お祈りください。

わたしも、札幌教区と縁がないわけではありません。2009年11月に地主司教様が引退されてから、後任として勝谷司教様が叙階された2013年10月まで、新潟教区の司教と兼任しながら、4年間ほど札幌教区の使徒座管理者を務めておりました。ですから、できれば札幌まで行って葬儀に参加したいところですが、緊急事態宣言下でもあり、当日は東京からお祈りさせて頂きます。

教区司教は75歳になると、教皇様に引退願いを出すことになりますが、それに対して通常は、1:即座に引退が認められる、2:当面続けるように命じられる、3:後任が決まるまでその座に留まるように命じられる、の三つの選択肢があります。もちろんそれ以外にも、多くは自らの願いで協働司教を引退より数年前に任命して頂いて、協働司教は司教座の継承権を付与されるので、引退と共に即座に司教座を引き継ぐ場合などもあります。

地主司教様の場合がどうであったかは、わたしは知る立場にありませんが(基本的には教皇様とご本人、そして宣教地の司教任命に関わる福音宣教省長官程度が知るのみでしょうか)、最終的に地主司教様は79歳まで札幌司教を続けられました。今でこそ、ほかの教区の司教が空位の司教座の管理者となることは普通となりましたが、当時の札幌のケースのように、ほかの教区司教が使徒座管理者となるのは日本では久しぶりのことで、当時はわたしが新潟から北海道へ転勤となったと勘違いをされたこともありました。

いずれにしろ引退された当時、79歳の地主司教様はまだまだお元気で、その後も幼稚園の園長などを続けられ、冬にはご自分で車を運転して、スキーにも行かれていました。わたしも、4年間、毎月一週間ほどは札幌に通っていたので、札幌司教館で一緒に食卓を囲みながら、いろいろと昔話を聞かせて頂きました。話題は北海道の教会に留まらず、日本の教会や世界の教会の話題もしばしば飛び出し、文字通り「勉強」させていただきました。(下の写真、引退後も元気に司教館前の雪かきをする、地主司教様)

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大げさなお祝いなどがお好きではなかったと感じましたが、一番印象に残っているのは、引退が発表された2009年11月17日の夜のことです。その週は、大阪方面で、日本と韓国の司教団の交流会が行われていましたが、夕食後の懇談中、ローマ時間のお昼になった瞬間に立ち上がり、「じゃあ、わたしは引退したからこれでさよなら」と、手を振って部屋を後にされました。残されたものは、わたし以外、その事情を知らなかったので、唖然としていた、その雰囲気と皆の表情と、さわやかに別れを告げる地主司教様の颯爽とした姿が忘れられません。このたびも、唖然とする周囲を尻目に、「じゃあ、さよなら」とばかりに、颯爽と御父のもとへと旅立たれたことでしょう。

司教様の様々なお働きに、そして生涯を通じた献身に、いのちのあたえ主である神が、豊かに報いてくださいますように。永遠の安息を祈ります。

略歴(札幌教区の通知より)


1930年9月20日    北海道札幌市に生まれる
1934年9月16日    北一条教会で受洗
1960年3月20日    カトリック北一条教会で司祭叙階。北二六条教会助任。
1961年~1969年   司教館付司教秘書、教区事務局長
1969年~1978年   ローマ留学
1978年~1987年   円山教会主任、さゆり幼稚園園長
1987年10月3日    札幌教区長(司教)に任命される
1988年1月15日    司教に叙階される
2009年11月17日    司教の辞任が受理される
2021年3月19日    治療のため札幌厚生病院に入院
2021年5月4日      帰天

生前、多くの役職を担われましたが、主だったものとして、司教協議会における教会行政法制委員長、典礼委員長、カトリック新聞や多くの各役職を歴任。その他にも社会福祉法人雪の聖母園、医療法人天使病院の他、多くの学校法人の幼稚園園長や理事、理事長も歴任されました。

 

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2021年3月27日 (土)

聖週間を前にして

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明日の受難の主日から、聖週間となります。一週間後の4月4日は復活祭です。東京はすでに桜が満開ですが、復活の主日まではまだ十分に花が残っていることでしょう。

この御復活祭に、または復活節に、洗礼を受けるために準備をなさっている多くの洗礼志願者の皆さんが、聖週間の間、締めくくりの準備がより良く出来るようにお祈りします。洗礼はゴールではなくてキリスト者としてのスタートですから、これからも学び続け、祈り続け、そしてあかしの行動をとり続けるようになさってください。

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毎週土曜日の夜6時には「週刊大司教」のyoutubeチャンネルでの配信を行っていますが、今週と来週はお休みです。それぞれの日曜日に、関口教会のyoutubeチャンネルから大司教司式ミサの配信がありますので、(どちらの日曜も10時からです)ご覧ください。関口教会のyoutubeはこちらのリンクです

「週刊大司教」の次の配信は、復活祭第二主日のメッセージで、4月10日土曜日の午後6時です。(なお週刊大司教は東京教区のyoutubeチャンネルです。こちらのリンクです。「動画」のタブから、過去の配信を見ていただくことも出来ます)

また、聖週間の典礼は、聖木曜日、聖金曜日、復活徹夜祭と、すべてそれぞれの日の夕方7時から、関口教会のyoutubeチャンネルから配信される予定です。

困難な時期にあり、皆で共に集まって祈りをささげることが、まだ適いませんが、ここはその状況を逆手にとって、霊的な交わりにあることを心に刻み、いつも以上に、共同体の繋がりを意識して祈りをささげる一週間といたしましょう。良い復活祭をお迎えください。

すでに東京教区のホームページでお知らせしましたが、ミャンマーの教会からの呼びかけに答えて、ミャンマーにおける軍によるクーデター後に続く政情不安と暴力的弾圧に対して、対話による真の平和が訪れるように、ケルン教区の皆さんと共にお祈りしたいと思います。

何度も書いていることですが、東京教区はケルン教区から受けた戦後の援助に答える形で、今度はミャンマーの教会を支援してきました。この数年は、ミャンマーの神学生養成を支援しています。築地のレオ神父様と潮見・CTICの高木神父様が担当です。担当の神父様からも呼びかけがあり、聖木曜日、それが無理な場合には復活の主日などに、ミャンマーの平和のためにお祈りください。

3月19日付けで、ミャンマーの司教団宛てに、連帯とお祈りのメッセージを送付し(東京教区のホームページのこちらのリンクから全文をお読みください)、インターネットの状態が定かではなかったので届くかどうか不安でしたが、受け取ったとの返信をいただきました。

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なお、3月21日に緊急事態宣言が解除されていますが、現在の東京教区の対応については、いつものことですが、東京教区のホームページの一番上にあるバナーをクリックしていただけると、最新の情報が掲示されますのでご覧ください。この数ヶ月の対応を大きくは変わりませんが、時間や人数に配慮して、会議や集いを行うことも出来るようにしました。しかし、復活のお祝いが近づいているのに残念ですが、飲食を伴う集まりは、まだおやめください。

聖週間の典礼は、先に聖座(バチカン)から指示が出ていますが、教区の典礼委員会から、各主任司祭にガイドラインを配布してあります。例年と異なり、行列がなかったり洗足式がなかったりと、変則的になりますが、主任司祭の指示に従って参加くださいますようにお願いします。

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フィリピンのマニラ大司教区は、タグレ枢機卿様が福音宣教省の長官に転任してから一年以上空位でしたが、先日教皇様は、フィリピン中部ビサヤ地方のカピス大司教区のホセ・アドヴィンクラ枢機卿を任命されました。アドヴィンクラ枢機卿は間もなく六十九歳で、昨年11月に枢機卿に親任されていました。マニラ教区のために、あたらしい教区司教のためにお祈りください。

 

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2021年3月19日 (金)

「多国籍の人々がつくる豊かな教会共同体を目指して(司牧指針)」公表

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東京大司教区では昨年末に、教区の宣教司牧の今後10年ほどの方向性を示す文書、「宣教司牧方針」を公表しました。

この宣教司牧方針は、①「宣教する共同体をめざして」、②「交わりの共同体をめざして」、③「すべてのいのちを大切にする共同体をめざして」の三つの大切な柱から成り立っています。

この宣教司牧方針を策定するにあたって、常に念頭にあったのは、教皇ベネディクト十六世の回勅「神は愛」の次のことばです。「教会の本質は三つの務めによって表されます。神のことばを告げ知らせること、秘跡を祝うこと、愛の奉仕をおこなうこと」(回勅『神は愛』25参照)。

これらの教会の本質的三つの務めは互いに関係しあい、また互いを前提としています。福音をより良くあかしし告げしらせる共同体であるために、わたしたちは、「宣教する共同体」、「交わりの共同体」、「すべてのいのちを大切にする共同体」を造りあげていかなければなりません。

この宣教司牧方針の二番目の柱である「交わりの共同体をめざして」に、次のように記しました。「東京大司教区内には多くの外国籍の信徒がいます。その子どもたちもいます。彼らの住む地域にある小教区共同体との交わりを豊かにするようにしましょう。」

これは、「しましょう」という言葉で終わっているので、教区全体、みなさんへの招きの言葉です。そこで、一緒になって外国籍の信徒への宣教司牧への取り組みをより具体的にしていくために、具体的な指針が必要です。

本日、聖ヨセフの祝日である3月19日付けで、「多国籍の人々がつくる豊かな教会共同体を目指して(司牧指針)」というタイトルの文書を公表しました。この文書は、先に発表した「宣教司牧方針」に付随する文書です。

全文はこちらのリンクでお読みいただけますし、さらにこちらのリンクでは、上記の「宣教司牧方針」や、その英訳、さらに今回の文書などをダウンロードできるページにつながります。

今回の文書の最後には、まとめを付けてありますので、その部分を以下に引用します。

「以上の分析と考察を踏まえて、外国籍の方々への司牧方針を次のようにまとめます。

● 東京大司教区は、人種、国籍、言語、文化の違いを乗り越えて一つの信仰の共同体を教区のレベルでも小教区共同体のレベルでも実現することを目指します。
●東京大司教区は、すべての信徒が、小教区共同体に所属し、共に責任を担いあって育て運営する信仰の共同体を目指します。
●東京大司教区は、人種、国籍、言語が異なるという多様性の中で、誰一人として孤立することのないように、信仰における固い決意と互いの尊敬のうちに支え合う信仰の共同体を目指します。
●東京大司教区は、それぞれの小教区共同体での違いを乗り越える取り組みを支援するために、CTICを核とした社会司牧の組織を創設し、支援体制を整えます。
●なお、この方針に記した内容や、それに基づいて行った取り組みについては三年後を目途にふり返りと評価を行い、必要に応じた修正をします。
●さらに、このふり返りと評価は、教区の宣教司牧評議会が中心となって実施しますが、可能な限り多くの方々の意見を伺うつもりですので、教区内の皆さまの協力をお願いします。」

すでに「宣教司牧方針」にも明記したことですが、名称は未定ですが、いわゆる「教区カリタス」を育て上げていきたいと思っています。いわゆる社会系の活動と呼ばれている使徒職を、一括するというよりも、ネットワーク化して互いに支え合いながらよりふさわしい活動を進め、さらに教区全体にその活動がフィードバックされるような組織を作り上げたいと考えています。

教皇様は、「ラウダート・シ」において、「総合的エコロジー」という言葉を使って、シングルイシューに特化するのではなく、複雑に絡み合った人類の課題という総体に一致して立ち向かうために、総合的な視点と立場が必要だと勧められています。もちろんそれぞれの課題に具体的に個別に取り組むことは必要ですが、同時に、全体を総合的に見る視点も不可欠です。東京教区でも、そういった総合的視点に立ったネットワークを確立したいと思います。

現在、東京教区のそういった活動の中で一番組織化されているのは、カトリック東京国際センター(CTIC)です。これを核にして、一年ほどをかけながら、新しいネットワークを形成していく計画です。これについては、今後、現在の社会系の委員会や活動を見直していく作業も含まれることになりますが、性急に事を進めることなく、関わっている方々とよりよく意見を交換しながら、ふさわしい道を模索したいと思います。

なおこの仮称「教区カリタス」創設の作業は、天本神父様が司教代理として担当されますが、具体的な作業のために教区職員を配置いたします。

ご存じのように、教皇様の呼びかけで、現在教会は「ヨセフ年」を過ごしています。3月19日の聖ヨセフの祝日を前にして、司教協議会会長である長崎の高見大司教様から、会長談話カテケージスが発表されています。リンクからご一読ください。

教皇様の使徒的書簡「父の心で」には、次のような指摘があります。長くなりますが引用します。

『ここ数か月にわたるパンデミックの間に、その思いが強くなりました。「わたしたちの生活(は)市井の人々―忘れられがちな人々―によって織りなされ、支えられてい(ます)……。そうした人々は、新聞や雑誌の見出しになったり、最新のランウェイに登場することはなくとも、まぎれもなく、この時代の決定的な出来事を今まさに書きつけているのです。医師、看護師、スーパーマーケットの従業員、清掃員、介護従事者、配達員、治安当局、ボランティア、司祭、修道者、そして他の多くの、自分の力だけで自分を救うことはできないと分かっている人々です。……どれほど多くの人が、毎日辛抱し、希望を奮い立たせ、パニックではなく共同責任の種を蒔くよう心掛けていることでしょう。どれほど多くの父親、母親、祖父、祖母、教師らが、習慣を変え、前向きになり、祈りを重ねるといった、何気ない日常の姿を通して、危機に向き合ってそれを乗り切る方法を子どもたちに示していることでしょう。どれほど多くの人が祈り、犠牲をささげ、すべての人のために執り成していることでしょう」。襲いかかる危機のただ中で、わたしたちはそれを実感したのです。だれもが聖ヨセフ―目立たない人、普通で、物静かで、地味な姿の人―に、困難なときの執り成し手、支え手、導き手を見いだすはずです。聖ヨセフは、一見すると地味な、あるいは「二番手」にいる人だれもに、救いの歴史の中で、比類なき主役になる資質があることを思い出させてくれます』

教皇様のこの言葉は、誰か特別な人やタレントがある人が主役なのではなく、すべての人が世界を支え、お互いを支え生かし合うための主役であることを思い起こさせます。それを教皇様は、聖書の中で目立つことのない存在である聖ヨセフになぞらえ、しかしその存在の内に「困難な時の執り成し手、支え手、導き手」を見いだすと指摘します。そして聖ヨセフは、一見すると地味な、あるいは「二番手」にいる人だれもに、救いの歴史の中で、比類なき主役になる資質があることを思い出させてくれます」と記しておられます。

まさしく、教区の宣教司牧方針を実現するためには、誰か特別なタレントがある人や才能がある人の活躍だけが必要なのではなく、共同体を構成するすべての人のポジティブな働きが必要です。これから数年間の教区全体の挑戦は、ファンファーレを鳴らして走り出すような興奮するイベントではありません。毎日の積み重ねの中で静かに静かに進んでいきます。目立たない一人ひとりの力が必要です。

皆様のご理解と、ご協力を、心からお願いいたします。(なお、司牧指針の他の言語訳は現在準備中です

 

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2021年1月28日 (木)

オンラインパネルディスカッション第二回開催@東京大司教区災害対応チーム

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カトリック東京大司教区には災害対応チームが存在します。まだ出来たばかりです。もともとは東日本大震災の経験から、首都直下型地震などの災害に襲われたときどのように対応するのか、日頃から備えておくことを一番の目的として、2018年春に豊島神父様を中心に数名の方を任命いたしましたが、まだこれから内容を整えていこうとしていたところです。

そんなときに、新型コロナ感染症が襲いかかってきました。教区としては、新型コロナ感染症が地震などの大規模災害と変わらない甚大な影響を社会に及ぼしていると認識し、当初から教区としてどのような対応が出来るのか検討を始めました。チームとして直接の支援活動を実施する体力と組織がまだありませんが、検討を続ける中で、教区の教会の中には、このような状況に対応して、これまでの教会活動の前例にとらわれずに何が出来るのかを模索し、挑戦している方々が大勢おられることを知りました。

そこで、さまざまな側面から行われているそういった活動を、広く教区の皆さんにも知っていただき、さらにはご自分たちの出来ることを、考え挑戦してみるヒントとして、情報提供したいと思いました。今、すべてのいのちを守るために、教会は常識の枷を打ちやぶって挑戦しなくてはなりません。

災害対応チームでは、昨年4月末頃から、ほぼ毎週、zoomを使ったオンラインで打ち合わせ会議を継続してきました。これまで開催された毎週のすべての会議に、オンラインであったおかげで、わたしも参加してきました。その中での議論から、東京大司教区のホームページに特設サイトを設けて情報提供をしたり、Facebookページで情報提供を行ってきました。

そして昨年11月、実際に教会で活動している人たちの声を届けようと言うことで、オンラインのパネルディスカッションを初めて開催しました。

教会は、今回の感染症に伴うさまざまな制約の中で、たくさんのものを失いました。聖堂に集まって一緒に祈ることが難しくなったことがその筆頭ですが、それ以外にも、人が集まるさまざまな活動が停止しています。いま、単にその失ったものをどう補填するのかという視点だけではなく、そもそもわたしたちに与えられている使命、すなわち福音を、「時が良くても悪くも」伝えていく使命から、逃れることが出来ないと言うことを、あらためて自覚し、そのための道を切り開く必要があります。

その道を探るために、今回は、具体的に教会から社会へ発信する活動をしている人たちの声を聞くために、二回目となるオンラインパネルディスカッションを企画しました。2月6日土曜日の午後1時半から3時半です

事前の登録は不要です。Facebookページからご覧いただけます。

リンクはこちらです。
URL: https://www.facebook.com/tokyo.diocese.saigaitaiou

スピーカー機能のあるパソコン・タブレット・スマートフォンをご利用ください。

この困難な状況を前向きに受け止め、福音宣教のために何が出来るのか、いのちの言葉を必要としている人のもとにいかにして届けるのか、一緒に考えてまいりましょう。

 

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2020年12月18日 (金)

訃報:ペトロ岡田武夫大司教様

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東京教区名誉大司教であるペトロ岡田武夫大司教様は、本日、12月18日午後1時22分、頸部食道がんにともなう出血性ショックのため、東京医科歯科大学病院で帰天されました。79歳でした。公式の訃報は東京教区ホームページをご覧ください。(写真上:2014年、新潟の新しい司教館竣工式で)

岡田大司教様は、今年の初め頃に喉に違和感を覚え、飲み込みに困難があったこともあり病院に行かれ検査したところ、食道にがんが見つかっていました。その後、基本的には住まいとする本郷教会司祭館に在宅のまま、化学療法や放射線治療を受けておられました。残念ながら、がんは進行しておりましたが、大司教様は精力的に文章を書かれ、ブログやFacebookで数日前まで発表されておりました。本日朝、体調不良を訴えられ、その後、自室で吐血されたため救急搬送され、そのまま搬送先の病院で帰天されました。

体力が衰える中でも、著作を続け、またいろいろな新しい取り組みを考えておられたと伺いました。生涯現役の司祭・司教でありました。(下の写真:東京大司教区アレルヤ会創立50周年総会、2019年)

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残念ながら、現在のコロナの状況のため、葬儀を通常通りに行うことができません。現在調整中ですが、決まり次第、教区からお知らせします。今年は岡田大司教様はじめ、多くの先輩司祭が旅立たれました。現在の状況のために、それぞれの司祭の働きに対して十分な感謝を示す形での葬儀ができていません。大変申し訳なく思っています。同時に、それぞれの福音宣教へのお働きに、御父が豊かに報いてくださることを信じています。

わたしが2004年に新潟の司教に任命されたとき、司教叙階式を司式くださったのは岡田大司教様です。その後も東京教会管区の管区大司教として、また司教協議会の会長として、様々な局面でご指導頂きました。感謝です。

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2017年12月16日にわたしが東京の大司教として着座したミサで、司教牧杖の受け渡しがありました。その場におられた方はご記憶かと思います。満面の笑みでわたしに牧杖を渡され、「菊地司教様、よろしくお願いします」と大きな声で呼びかけられた、あれは予定外でした。当初は、厳かに手渡すはずでしたが、しかしわたしは、あの笑顔と「よろしくお願いします」の声に、大きな励ましを頂きました。(上の写真)

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教区司教としての責務を離れてからも、ご自分から、司牧の手伝いをしたいと申し出られ、本郷教会の協力司祭として、司牧をお手伝いくださっておりました。同時に、これまで書けなかった本を書きたいとも言われて、取り組んでおられたのですが、残念ながら、病魔がそれを許しませんでした。もう少し時間があっても良かったのにと、心から思います。(上の写真:2014年、教皇様の韓国訪問で、ソウルのミサ会場で)

岡田大司教様の永遠の安息を祈ります。東京教区がさらに発展するように、教区のすべての人に御父の祝福と守りがあるように、またわたしが司教職を忠実に果たすことができるように、私たちの祈りを御父に取り次いでくださいますように。

R.I.P.

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2020年9月18日 (金)

教皇大使追悼ミサ並びに感染症対策の一部緩和について

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9月8日に、ちょうど四ヶ月の闘病生活の後に帰天された駐日教皇大使ジョゼフ・チェノットゥ大司教の追悼ミサが、教皇庁大使館の主催で東京カテドラル聖マリア大聖堂で捧げられました。司式は司教協議会会長の高見大司教で、日本の多くの司教が参加されました。また東京在住の外交団や、政府関係者からもご参列いただきました。感染症対策のため、カテドラルは入場制限をせざるを得ず、信徒の方々の参列はお断りせざるをえず、残念でありました。

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現役の外交官が日本国内で亡くなると言うこと自体が滅多にあることではなく、日本の教会にとっても1983年に現役で亡くなられたガスパリ教皇大使以来の出来事です。教皇庁大使館を中心に、外務省、防衛省、司教協議会、東京教区と調整を行い、典礼や総務に関しては東京教区が担当しました。日本政府からは、現役の特命全権大使逝去にあたり、外交儀礼に則り、自衛隊の儀仗隊が派遣されました。また天皇陛下からは教皇フランシスコ宛に弔電がよせられ、茂木外務大臣や外交団長のサンマリノの大使からの弔辞もいただきました。また祭壇内陣前には、天皇皇后両陛下をはじめ皇族の方々から、花輪がよせられました。

ご遺体は、この後故郷であるインドへ移送され、現地で葬儀が営まれます。チェノットゥ大司教は、インドでもシロ・マラバール典礼(インドに二つあるカトリック東方典礼のひとつ)に属しているため、教皇様からはシロ・マラバール典礼のジョージ・アレンチェリー枢機卿宛に弔電が送られ、ミサの最後に朗読されました。またご遺体はシロ・マラバール典礼の祭服を着用して、棺に納められました。

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9年間に及ぶ日本でのお働きに、心から感謝します。教皇大使には外交官として国際政治における大切な役割もありますが、教会における役割も重要です。私を含め教区の司教は、それぞれが同じ立場で独立して教皇様に直結していますが、その司教と聖座の間を取り次いでくださるのが教皇大使の役割です。チェノットゥ大司教は、生前、精力的に全国各地の教会や修道院を訪問され、よく準備した日本語のメッセージを読まれたり日本語でミサを司式されたりして、大変な「人気者」であったと思います。教会の皆さんにとって、教皇様の代理である大使が各地を訪問し、その実情を知り、励ましてくださることは、大きな喜びであり恵みであったと思います。その働きに対して、豊かな報いが御父のもとで与えられますように。

さて、東京教区の教会は、現在ステージ3の対応を持って感染症対策をしながら、活動を再開していますが、9月19日付で一部制限を緩和いたします。すでに小教区には公示を送付し、また教区のホームページにも掲載してありますが、以下に再掲します。

2020年9月14日
教会活動の制限緩和について

 新型コロナウイルス感染症による社会活動への影響は続いており、いのちを守るための慎重な対応は、まだまだ必要だと考えられます。

 東京教区では、1月末からの感染症対策に始まり、2月27日からは公開ミサを中止とし、その後6月21日から、密集・密接・密閉を避け、人数制限などを行いながら、公開のミサを再開する対応をとってまいりました。感染症対策や年齢制限なども含め、教区の皆様には前例のない忍耐をお願いしております。いのちを守るという積極的な対応の意味を理解してくださり、ご自分の要望を二の次とされ、辛抱強くご協力いただいている多くの皆様のおかげで、これまでのところ、教会共同体におけるクラスターなどの発生は報告されていません。単純に結論づけることは出来ませんが、これは、現在東京教区で採用している感染症対策に一定の効果があることの証左であり、何よりも皆様が積極的にまた誠実に対策を実行してくださっているためであると思います。皆様お一人お一人の忍耐とご協力に、心から感謝申し上げます。

 ステージ3の対応を持って教会活動を再開してから、間もなく3ヶ月となります。それぞれの小教区における感染症対策も、実情に応じてさまざまな修正が現場で行われてきました。これまでは基礎疾患をお持ちの方と、特に75歳以上の高齢者の方々には、ミサへの参加をご遠慮いただき自宅でお祈りするようにお願いしてまいりました。しかし、現状の教会の感染症対策を的確に行うのであれば、高齢の皆様にも安全にミサに参加していただくことは可能であると判断いたしました。

 今後もしばらくはステージ3の対応を継続しますが、75歳という年齢制限については、9月19日(土)以降、行いません。

 ただし、高齢の方や基礎疾患をお持ちの方に、感染した場合の重篤化の高リスクがあることは変わりません。したがって、健康に不安のある方、体調の優れない方、外出に不安のある方は、現在のまま自宅でお祈りください。なお東京教区のすべての方を対象に、主日のミサにあずかる義務を、引き続き当分の間、免除いたします。

 自宅に留まられる場合でも、教会共同体に霊的に一致していることを心にとめてください。また司祭の訪問を希望される場合は、遠慮せずに主任司祭にご相談ください。

<参照>若干の変更があります。変更部分は下線部です。

2020年9月19日以降のステージ3の対応

1: 聖堂内で、互いに1.5から2メートルほどの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。

聖堂内で距離を確保するための具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。人数制限をお守りください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。

2: 高齢の方・基礎疾患のある方には、体調を見極めて、不安がある場合などは、いのちを守ることを優先して、自宅でお祈りください。教会での年齢制限は行いません。

  なお、主日ミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。

3: 1月31日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は全員マスクを着用してください。

4: しばらくの間、ミサや集会などで、聖歌を「全員で一緒に歌う」ことを控えてください。オルガン独奏や、距離をあけての独唱、聖歌隊などの少数者による歌唱(広い空間がある場合のみ)などは可能です。

5: しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、聖体拝領はできる限り、直前に消毒をした手でお受けください。口での拝領を希望される方は、特に司祭の手指を介した感染を防ぐため、事前に司祭にご相談ください

6: ミサ以外の会議などは、通常の室内定員の半分程度であれば、上記3のような対策をした上で、互いの距離をとり、時間をなるべく短くして行ってください。

付記:75歳以上の司祭にあっても、司式や聖体授与を行って構いません。聖体を授ける司祭や臨時の奉仕者は、必ず直前に手指を消毒し、マスクを着用してください。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることも、主任司祭の判断にゆだねます。

 

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2020年9月 1日 (火)

すべてのいのちを守るための月間(9月1日から10月4日まで)

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教皇フランシスコは、2015年に回勅「ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に」を発表され、全世界の人に向けて、「私たちの共通の家」という総合的な視点から、エコロジーの様々な課題に取り組むことを呼びかけられました。その上で教皇は、毎年9月1日を「被造物を大切にする世界祈願日」と定められました。日本ではこの世界祈願日を9月最初の主日と定めていますので,今年は9月6日が祈願日です。

 

この日は、東方正教会の兄弟姉妹との一致のうちに、また他の教派やキリスト教共同体とともに、「被造物の管理人となるという自らの召命を再確認し、すばらしい作品の管理をわたしたちに託してくださったことを神に感謝し、被造物を守るために助けてくださるよう神に願い、わたしたちが生きているこの世界に対して犯された罪へのゆるしを乞う(2016年教皇メッセージ)」日です。すなわち、環境問題への行動を促し,生きる姿勢において回心を求める日でもあります。

 

日本の司教団は、昨年11月の教皇訪日を受けて,教皇フランシスコが日本から世界に向けて発信されたさまざまなメッセージを具体的に生きていくために、訪日のテーマである「すべてのいのちを守るため-Protect All Life」を深め、黙想し,祈り、行動するために、特別な期間を設けることにしました。「ラウダート・シ」に記されたメッセージこそ,教皇が日本から世界に向けて語られた、賜物であるいのちへの強い思いを具体化するものです。

 

そこで日本の司教団は、9月1日から10月4日(アシジの聖フランシスコの記念日)までを、「すべてのいのちを守るための月間」と定めました。司教協議会会長の髙見大司教様は、「すべてのいのちを守るためには、ライフスタイルと日々の行動の変革が重要であることはいうまでもありませんが、とくにこの月間に、日本の教会全体で、すべてのいのちを守るという意識と自覚を深め、地域社会の人々、とくに若者たちとともに、それを具体的な行動に移す努力をしたい」と呼びかけておられます。

 

今年は新型コロナウイルス感染症対策のため,教会における特別な行事などを制限せざるを得ませんが、教皇様の呼びかけを心にとめ,司教団で用意した祈りなどを共に祈りながら、「私たちの共通の家」への心遣いを深め、また私たち一人一人の回心のときとしていただきますように,お願いいたします。

なお東京大司教区ホームページに特設サイトを設けています。こちらのリンクです。

また同じ期間を、全世界の教会も被造物を大切にする月間としています。ご存じのように、この一年、来年の5月までは、教皇様が定めた「ラウダート・シ」特別年の最中です。

それと併せて,数日前にアジア司教協議会連盟(FABC)の人間開発局(Office for Human Development)から,この特別月間のための祈りが送付されてきました。この祈りには、FABCの会長であるミャンマーのチャールズ・ボー枢機卿のメッセージがつき、環境問題に取り組んでいるインドのOHD事務局担当者が作成した祈りや聖体礼拝の手引き、さらには毎日の祈りが添付されていました。

日本の司教団の公式の翻訳ではなく、東京大司教区の広報担当者が,3日4日ほどの時間しかないなかで,すべて翻訳してくれましたので、ホームページに掲載してあります。

通常こうした祈りは,翻訳後に,典礼の専門家などの校閲や助言を経てから公開されるものですが、なんといっても今日から始まる月間ですし、送付されてきたのが先週ですから(日本人も、みんな英語がわかると思われているのかもしれません)、まだ専門家の校閲をしていない荒削りの翻訳ですし、言葉ももう少し練る時間があれば良かったのですが、その作業をしていては9月はあっという間に終わってしまいます。それではあまりにもったいないですので、このまま掲載することにしました。皆様の霊的成長の一助となることを願っています。

 

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2020年6月10日 (水)

カトリック東京大司教区:6月21日からの、教会活動再開について

カトリック東京大司教区のみなさまへ

カトリック東京大司教区 大司教
菊地功
2020年6月10日

教会活動の再開に向けて

緊急事態宣言が5月25日に解除されて以降、東京都や千葉県でも公立学校が再開され、小規模な集会も感染対策の上で実施が可能となる見通しが立ってきました。

灰の水曜日翌日以降、ミサの公開を控えておりましたが、霊的渇きの中、いのちを守るために耐え忍びながらご協力いただいたみなさまに、感謝申し上げます。これからもウイルスと共生する中で、新しい教会のあり方を模索しなくてはなりません。さらなるご理解と協力を、お願いいたします。

6月21日から、教会活動を段階的に再開します。

感染には波があり再び感染が拡大する可能性も指摘されています。慎重かつ柔軟な対応が必要です。そこで別添のように、状況に応じた四つのステージ(段階)で対応します。

現在は「ステージ4」ですが、6月21日から、「ステージ3」に移行します。

各ステージの条件は別添の通りです。ただしこれは原則であり、地域や小教区で状況は異なりますので、実状に応じて柔軟でふさわしい対応をお願いいたします。
 
なお、「ステージ3」において次の二点は、「最低限必要な条件」です。

1:聖堂内で、互いに1.5から2メートルほどの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。

2:高齢の方・持病(基礎疾患)のある方には、大変申し訳ないのですが、いのちを守ることを優先して、このステージ3の期間は、どうか自宅でお祈りくださるようお願いします。

こういった条件や以下に掲げるお願いに協力頂くことが難しい場合には、当該小教区の教会活動再開を、当分の間、断念せざるを得ない場合も出てまいります。お互いのいのちを守るために必要な行動です。どうかご理解と、ご協力をお願いします。

次ページに、ステージ3の主な条件をまとめました。本文書の3ページ目が、四段階すべてをまとめた資料です。その後に、参考が二項目あります。

<2ページ目>

6月21日以降しばらくの間、教会活動の主な条件(ステージ3)

1: 聖堂内で、互いに1.5から2メートルほどの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。

聖堂内で距離を確保するための具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。人数制限をお守りください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。

2: 高齢の方・持病(基礎疾患)のある方には、大変申し訳ないのですが、いのちを守ることを優先して、このステージ3の期間は、どうか自宅にとどまってくださるようお願いします。

 法的に高齢者とは、65歳(前期高齢者)以上のかたです。今の段階ステージ3では、特に75歳以上の方にあっては、持病がないとしても、もうしばらくの間は、自宅でお祈りください。これから暑くなりますから、熱中症対策のことも念頭に置かれますようにお願いします。

65歳以上の方にあっては、互いのリスクを考えてご判断をお願いします。

 なお、主日ミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。

3: 1月31日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は全員マスクを着用してください。

4: しばらくの間、ミサや集会などで、聖歌を「全員で一緒に歌う」ことを控えてください。オルガン独奏や、距離をあけての独唱などは可能です。

5: しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、口(舌)での聖体拝領を控えてください。

6: ミサ以外の会議などは、20名程度までであれば、上記3のような対策をした上で、互いの距離をとり、時間をなるべく短くして行ってください。

付記:75歳以上の司祭にあっては、ミサの司式にあたり、感染を避けるため、聖体授与に携わらないよう指示をしました。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることになります。信徒のみなさまの感染防止と共に、司祭の感染防止のための、通常とは異なる典礼での措置にも、ご理解ください

<3ページ目>

別添資料:教会活動の四つの段階(ステージ)(2020年6月版)

ステージ1: 通常のミサ(公開ミサ)と教会活動
新型コロナウイルス感染症が発生する以前に行なっていた、平常どおりのミサと活動。

ステージ2: 感染対策をとった上での公開ミサと活動
対策: 咳エチケット・手洗いの徹底・施設入口の消毒用アルコールの設置
施設(聖堂を含む)のドアの開放・聖水盤使用の中止・十分な換気
ミサ: 必要に応じて人数制限・奉納(パンとぶどう酒)なし・接触なしの平和のあいさつ・手での聖体拝領
体調不良の人のミサ参加の自粛・マスク着用許可(会衆・奉仕者・司祭)
健康に不安のある人の主日ミサに与る義務の免除
秘跡: 感染対策をとった上で行う(洗礼・結婚・ゆるし・病者の塗油)
活動: 密閉、密集、密接を避け、なるべく短時間で行う

ステージ3: 条件付きでの公開ミサと活動
ミサ: 人数制限をする・十分な換気・手指の消毒・聖歌なし・短い説教あり
奉納(献金含む)なし・接触なしの平和のあいさつ・手での聖体拝領
参加者全員マスク着用(会衆・奉仕者・司祭)
時間短縮に配慮したミサ(可能であれば複数回)
状況に応じて、基礎疾患を有する信徒と高齢の信徒の参加は不可
東京教区のすべての信徒に主日のミサに与る義務の免除
秘跡: 洗礼・少人数の「洗礼のための個別のミサ」の中で行う
結婚・基本的に延期(感染対策をとった上で行うこともできる)
ゆるし・感染対策をとって、距離をとって行う
病者の塗油・十分な感染対策をとった上で行う
葬儀: 遺族と話し合い、十分な感染対策をとった上で行う
活動: 小規模で、密閉、密集、密接を避けて短時間で行う

ステージ4: 公開ミサと活動の中止
ミサ: 公開ミサは行わない(非公開ミサは行うことができる)
東京教区すべての信徒に主日のミサに与る義務の免除
秘跡: 洗礼・延期
結婚・延期
ゆるし・延期
病者の塗油・十分な感染対策をとった上で行う
葬儀: 遺族と話し合い、十分な感染対策をとった上で行うことができる
※火葬を済ませ、後日に葬儀ミサという可能性もあり
活動: いかなるものも行わない

<4ページ目>

(参考1) 高齢の方々に、しばらく自宅でお祈りいただく理由

緊急事態宣言が解除されて、教会も、四旬節から続いた公開ミサの中止を解除し、段階的に通常の典礼に戻していこうとしています。

その中で当初の段階にあっては、いわゆる高齢の方、また基礎疾患のある方には、ミサへの参加をご遠慮いただくことにしています。

ご自分は健康なので、大丈夫だろうというご意見をいただいていますが、以下に、特に高齢の方にしばらくご遠慮いただく理由を記します。

なお判断の基準は、選択肢がある場合、どちらがより「いのちを守るため」という基準に近いかどうかです。また社会にある組織として、共通善のために果たすべき責任も考慮しなければなりません。

1:厚生労働省の専門家会議の見解に以下のようにあります。

「罹患しても約8割の方は軽症で経過し、治癒する例も多いことが報告されています。一方、重症度は、季節性インフルエンザと比べて死亡リスクが高いことが報告されています。特に、高齢者や基礎疾患のある方では重症化するリスクが高いことも報告されています。」

2:同じく見解には、感染について次のように記されています。

「一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。」

3:政府の基本的対処方針にも次のように指摘されています。

「新型コロナウイルス感染症における致死率及び肺炎の割合は、季節性インフルエンザに比べて、相当程度高いと考えられる。また、特に、高齢者・基礎疾患を有する者では重症化するリスクが高いことも報告されており、医療機関や介護施設等での院内感染対策、施設内感染対策が重要となる。上記の中国における報告では、年齢ごとの死亡者の割合は、60歳以上の者では6%であったのに対して、30歳未満の者では0.2%であったとされている。

また、日本における報告(令和2年4月30日公表)では、症例の大部分は20歳以上、重症化の割合は7.7%、致死率は2.5%であり、60歳以上の者及び男性における重症化する割合及び致死率が高いと報告されている。」

上記のような公的機関の情報と医療専門家の意見を勘案して、公開ミサを再開した場合には、当初の数週間は、高齢の方々と基礎疾患のある方には、ご自分が感染するリスクと、知らないうちに他者を感染させるリスクの両方を避けるため、しばらく待っていただくことのほうが良いと判断しました。

いつまでもこの状態が続くわけではありません。地域社会全体の感染状況や、行政の対応を見極めながら、徐々に、すべての方々に参加していただけるように、段階を進めてまいりますので、ここは状況をご理解の上、しばらくご辛抱いただければと思います。

まず最初は、小さな規模からはじめて、徐々に参加者を増やす方向ですので、ご理解とご協力をお願いいたします。

<5ページ目>

(参考2)これまでの手指消毒など感染症対策のまとめ

1:一般的な衛生対策として、咳エチケットに配慮し、手洗いを心がけましょう。聖堂や信徒会館の入り口に、手指消毒用のアルコールを設置しましょう。

2:ドアノブを介した接触感染を防ぐため、入り口が自動ドアではない場合、ミサ開始前の適切な時からミサ開始までと、ミサ終了後に信徒が退去するまでの時間は、教会の入口から聖堂内までの通路のドアは開放することを勧めます。

3:聖堂入り口などに用意された聖水盤は、接触感染を防ぐため、使用を控えます。

4:司祭や臨時の聖体奉仕者をはじめ、信徒の方も、必ずミサ前に充分に手を洗ってください。

5:ミサ中のホスチアや葡萄酒と水の奉納を、当分の間取りやめます。ミサのためのホスチアは、ミサ前に別途用意し、祭壇近くに備えておくようにします。

6:献金も、ミサ中には行わず、他の場所を設けて、随時行うようにします。

7:濃厚な身体的接触を避けるため、平和の挨拶などで握手や、抱擁を取り入れている場合は、それらを避けるようにいたします。

 

 

 

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2020年5月31日 (日)

新潟教区に新しい司教任命

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新潟教区の皆さん、二年半も、よく辛抱して待ってくださいました。みなさまのお祈りのおかげです。

教皇様は、本日5月31日19時(ローマ時間お昼)、2017年12月から空位であった新潟教区司教に、パウロ成井大介(なるい だいすけ)神父を任命されました。

パウロ成井大介被選司教は、神言修道会の会員で、1973年11月24日愛知県生まれの、現在46歳。2001年に名古屋で司祭に叙階され、秋田教会で3年間ほど働いたことがあります。現在は、神言修道会のローマ総本部で、修道会全体の正義と平和コーディネーターをされています。

詳細は追って新潟教区から発表されることになります。

パウロ成井大介被選司教様、おめでとうございます。

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2020年5月26日 (火)

緊急事態宣言が解除されましたので、今後について。

緊急事態宣言が5月25日に解除されました。今後についての公示を、本日、教区のホームページに掲載しましたが、以下に再掲します。なお教区ホームページには英訳も掲載されています。

公示に関連して、東京教区のミサの公開がいつになるのかというお問い合わせをいただいています。どんなに早くても6月半ば頃までは、現状を維持せざるを得ません。ですから、次の日曜日、聖霊降臨の主日にも、公開ミサはありません。

先日も申し上げましたが、緊急事態宣言の解除は、安全宣言ではありません。感染症はまだ終息しておらず、専門家は、今後も繰り返して波があるだろうと指摘しています。教会にとって最優先なのは、いのちを守ることであり、つまりは「感染しない」だけでなく、「感染させない」ことでもあります。また社会の中にある組織として、責任ある行動をとらなくてはなりません。

もちろんミサの再開に関しては、行政の指導などに従うのではなく教区としての独自の判断をいたします。そもそもミサの非公開についても、政府などの要請に従って決めたことではなく、専門家との相談の中で、独自に決定したものですし、緊急事態宣言発令以前の2月末に決めたことです。ですから今後も、状況を毎日見極めながら、教区としての独自の判断をいたします。その際に参考になるのは、東京都のロードマップにおけるステップです。これがどれくらいのスピードで次のステップに移動するかを、参考にします。それぞれのステップには、集会の規模についての目安がありますが、基本的にステップ2の100名程度になってから状況を判断するようにしたいと思います。現時点はステップ1で50人程度です。

「典礼はイベントではないから、行政のイベント自粛要請に従う必要はない」という意見もいただきましたが、典礼がイベントではないことは言うまでもなく当然ですし、これまでも、行政の要請に従って判断したわけではなく、独自に判断してきました。問題はイベントかどうかではなくて、感染を避けるため、また感染させないために、どのような行動が最善であるのかの判断基準は、行政が提供するそういった指標ですから、それを参考にするという意味です。

なお、公開ミサの再開にはそれぞれの小教区で、例えば人数制限などの準備が必要です。本日公示した文書にあるとおり、再開できる日時を決定したら即座に公示しますが、状況が流動的ですので、あまり直前にならないように、少なくとも公開ミサ再開の10日ほど前にはお知らせできるようにしたいと思います。

以下、本日の公示文書です。

カトリック東京大司教区の皆さんへ

カトリック東京大司教区 大司教
菊地功
2020年5月26日


緊急事態宣言解除後の教会活動について

 緊急事態宣言が、5月25日をもって解除されました。状況は流動的で、感染流行には今後も何度かの波があるという専門家の指摘があります。

 したがって、宣言解除後もしばらくは、原則として現状を維持します。

 今後、東京都や千葉県の公立学校再開の状況や、大規模イベント自粛要請の解除などを見極めた上で、日程を定め、感染症対策を行い、また「三つの密」を避けながら、限定した条件下で、段階的に教会活動を再開させます。

 特に、聖堂内で、互いに1.5から2メートルほどの距離を保つことは最低限必要な条件です。それが不可能な場合は、聖堂を使うことはできません。

 また高齢・持病(基礎疾患)のある方には、大変申し訳ないのですが、いのちを守ることを優先して、当初の段階では、どうか自宅にとどまってくださるようお願いします。なお法的に高齢者とは、65歳(前期高齢者)以上のかたですが、特に75歳以上の方にあっては、もうしばらくの間は、自宅でお祈りください。

 灰の水曜日以前の教会に、即座に戻ることは考えられません。様々な制約は、自分だけではなく、他の方々のいのちを守るために、責任ある前向きな行動とご理解ください。教会共同体全体と社会の善益のための犠牲です。

 そういった条件や制約に協力頂くことが難しい場合には、当該小教区の教会活動再開を、当分の間、断念せざるを得ない場合も出てまいります。どうかご協力をお願いします。

 教会活動を再開する状況となったときには、その日程と、感染対策のための段階的な条件を公示いたします。

 なお、司祭には、4月末にガイドラインを示し、それぞれの教会で具体的対応の可能性を検討するよう依頼しました。緊急事態宣言解除後、今後の対応準備のために小規模な会議が必要かと思います。これは、感染対策に留意しながら行ってください。

以上

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