カテゴリー「お知らせ」の49件の記事

2021年9月26日 (日)

教会活動の再開について

東京都は7月12日から、四回目となる緊急事態宣言下にありました。東京教区では、昨年の初めての公開ミサの自粛以降、できる限り小教区でのミサを継続することをめざし、さまざまな感染対策を厳密に適応することで、緊急事態宣言下にあっても教会活動を継続してきました。しかし、徐々に慣れや長期に及んだことでの緩みが出ていたことや、実際に対応にあたってくださる小教区の方々の負担の増加、さらには急激的な検査陽性者の増加と重症者の増加などの要因を考慮して、8月16日から二回目となる教会活動の停止を選択し、ミサの公開を自粛してきました。

今般のような困難な状況の中で、心のよりどころとなるべき教会の活動を停止するという判断は、簡単なことではありません。また教会の中にも、もっと厳しい制限を早期に求める声と、全くそういった制限の必要性を否定する声の両者があり、教区本部でも、日々、そういった声を、メールや手紙や電話でいただき、対応に追われました。

難しい状況の中、教区の判断を信頼してくださり、積極的な愛のわざとして、皆で集まることを自粛し、それぞれの場での祈りを持って霊的につながることを選択してくださった多くの方には、心から感謝いたします。その霊的な犠牲に、必ずや主が豊かに報いてくださることを、わたしは信じています。

いまのところ9月末をもって緊急事態宣言は解除となる模様ですし、毎日報告される新規検査陽性者も減少しています。10月1日をもって、感染対策をとりながら、教会の活動を再開いたします。以下、教区で公示した文書の本文です。公示に添付されている現在の具体的な対応については、こちらの、教区ホームページをご覧ください

なお公示文書の二段目にある項目を、どうか遵守されますようにお願いいたします。小教区などで定められた感染対策に従うことが不可能な場合は、行事の実施をしばらく延期されるように強く勧めます。

公示文書

カトリック東京大司教区の皆さんへ

カトリック東京大司教区 大司教
菊地功

四回目となる緊急事態宣言解除を受けて

四回目となる緊急事態宣言は、現時点では9月末日をもって解除となる見込みです。そこで、東京教区においては、10月1日からミサの公開と教会活動を再開いたします。現状に適応させたステージ3の感染対策といたしますので、添付の一覧をご参照の上、小教区などにおける感染対策にあたってください。

なお10月1日以降、小教区の主日ミサとは別に、教区内で土曜日などにミサを伴う行事がいくつか予定されていますが、それぞれの主催者にあっては、必ず聖堂を管理する主任司祭・責任者と相談し、その小教区などの定めている感染対策を遵守されるようにお願いいたします。

教会においては、感染後に亡くなられた信徒の方が少なからずおられることや、司祭や信徒で感染された方もおられるとの報告は受けていますが、教会活動を起源とした感染拡大は、現時点でも報告されていません。

ワクチン接種に関しては、「隣人愛の行為」として接種を勧める教皇様の言葉もあり、受けることをお勧めします。しかし、体調やアレルギーを含めさまざまな事情で受けないことを選択される方もおられますので、教区として接種を義務化するような判断はしていません。現時点で接種の義務を求めていませんから、ワクチン接種の有無で、教会活動参加の可否を判断することもしていません。

この困難の中で、感染症への対策にご協力いただいている皆様に、心から感謝いたします。「感染しない、感染させない」ことを念頭に、自分の身を守るだけではなく他の方々への十分な配慮をもってお互いのいのちを守るための積極的な行動であることを、どうか心に留めてください。

あらためて申し上げますが、困難なときだからこそ、教会共同体の見えない絆で、互いが強く結びあわされていることを思い起こしましょう。教会共同体の中心には、世の終わりまで、主イエスご自身が必ずともにおられ、わたしたちと歩みをともにしながら導いてくださいます。この困難な時を一日も早く乗り越えることが出来るように、聖霊の導きを、父である神に、ともに祈り求め続けましょう。

以上

 

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2021年9月 7日 (火)

レジオマリエ誕生から100年

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レジオマリエが誕生して、今日で100年になります。おめでとうございます。

1921年9月7日の夜8時に、「15人の若い婦人たちがアイルランドのダブリン市フランシス街ミラ・ハウスに集まり、無原罪の聖マリアの像を囲んで、ひざまずき祈った」のが始まりであると、レジオマリエの資料に記されています。その後1925年11月に、フランク・ダフ氏が、この会の名称を「レジオマリエ」とされました。フランク・ダフ氏は、ビンセンシオ・ア・パウロ(SVP)の会員でもありました。

レジオマリエの案内の資料には、この活動の目的が以下のように記されています。

「レジオマリエの目的は、会員の聖性を目指しながら、小教区司祭の指導のもとに自分の洗礼と堅信による福音宣教の使命を果たすために、マリアと一致してキリストの救いの希望と喜びをまだ知らない人々に伝えることです。その方法は耐えずマリアの取り次ぎを願いながら、マリアの生き方にならい、出来るだけ謙遜に人々への奉仕に生きることです」

レジオマリエには独特の組織機構がありますが、現在の東京での活動全体(東京レジア)の指導司祭は、淳心会のオノレ神父様が努めておられます。教区内のいくつかの小教区には、レジオマリエの活動が長年にわたって続けられてきています。参加される方の人数は、どこでも減少気味ですが、現代的にも重要な意味を持った信徒の使徒職ですので、今一度の発展を祈っています。

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30年以上前に働いていたアフリカのガーナでも、レジオマリエは盛んでした。わたしが主任司祭を務めていた教会は、オソンソンという小さな村にある「ルルドの聖母教会」でしたが、聖堂の横には大きなルルドがあり(写真上)、レジオマリエのメンバーの方々が、しばしば集まってはロザリオを祈っておられました。レジオマリエのメンバーは、小教区活動の大事な推進役でもありました。

今年の100周年にあたって、東京ではカテドラルで本日大司教司式で感謝ミサを捧げることを計画していました。しかし残念なことに、今般の状況のために延期とせざるを得なくなりました。レジオマリエの活動に参加されているすべての方々に、神様の豊かな祝福があるようにお祈りいたします。

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ところで、明日9月8日は、前駐日教皇庁大使であったジョゼフ・チェノットゥ大司教様が帰天されて、一年となる日です。聖マリアの誕生の祝日に、あらためて故ジョゼフ・チェノットゥ大司教の永遠の安息のために祈りたいと思います。

 

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2021年9月 1日 (水)

シノドスの準備を始めます

2023年秋に予定されている第十六回シノドス(世界代表司教会議)に向けた準備が始まります。

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教皇様は、今回のシノドスで、教会の「シノドス的あり方」そのものを議題としておられ、つまりその意味である「歩みをともにする」教会であるために、わたしたちは何をどうするべきなのかを探ろうとされています。そのため、代表の司教だけでなく、広く教会全体の意見を聞くために、シノドス事務局に質問状を作成させ、それにもとづいた世界中の教区での意見聴取をこの10月からはじめることとされ、そういったプロセス全体を「シノドス」と考えようと呼びかけておられます。(写真は6月末に行われた、シノドス事務局とアジアの司教たちとのzoomでの意見交換会。参加者は、後2ページくらい続きますので、かなりの司教が参加したと思われます)

質問状はまだ届いていませんが、その準備のために、9月1日付けで以下の公示をいたしました。今後担当者から教区ホームページなどを通じて情報提供を行ってまいりますので、ご参照ください。以下、公示文書です。なお文書中にある、添付の日程表などは、教区ホームページをご覧ください。

2021年9月1日
カトリック東京大司教区の皆様

東京大司教区 大司教
菊地功

主の平和

第十六回通常シノドスに向けた「歩み」について

教皇様は、2023年秋に第16回目となる通常シノドス(世界代表司教会議)開催を発表されており、そのテーマを、「ともに歩む教会のため―交わり、参加、そして宣教」と定められています。教皇様は2023年秋の本会議に向けた準備の過程自体をシノドスの一部と考え、今年10月以降、まずそれぞれの教区で意見聴取をするようにと求められ、それに基づいて聖座のシノドス事務局が、9月中に各教区への質問状を作成し配布するとのことです。

この質問状への回答をとりまとめるために、各教区では担当者を任命するようにと同事務局から指示をされております。東京教区では、小西広志神父様(フランシスコ会)をシノドス準備に向けた教区担当者として任命いたします。任期は、2021年9月1日から第十六回通常シノドス閉幕までとし、質問状への回答のとりまとめと、同時に任命期間の間、シノドスの意義や今回のシノドスの主要課題について啓発も担当していただきます。

なお今回の通常シノドスは、準備期間それ自体がともに歩む期間と考えられています。シノドス事務局長のグレック枢機卿の書簡によれば、「このシノドスの歩みが、分かち合われる旅であることを強調するため」、教皇様は来る10月9日と10日にシノドス開幕を宣言する典礼行事を行い、同時に世界中の各教区でも、10月17日の日曜日に、同様にシノドスの開幕を祝う典礼を行うように求められています。それ以外のこの「ともに歩む期間」の日程については、添付資料をご覧ください。

東京教区では、感染症の状況の先行きが見通せないことから、10月17日に特別な典礼行事は行いませんが、それぞれの小教区の主日ミサで、シノドス成功のために聖霊の導きがあるよう祈りをささげてください。この詳細については、後日お知らせします。

質問状と回答方法などについては、シノドス事務局から届き次第、教区担当者の小西神父様から皆様にお知らせします。ともにこの旅路を歩もうと呼びかける教皇様に応えて、教区の多くの方が、シノドスの歩みに参加してくださることを、期待しております。

 

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すべてのいのちを守るための月間

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9月1日は、教皇様が定められた「被造物を大切にする世界祈願日」です。日本ではその直後の、9月最初の主日にお祝いいたします。また9月1日から10月4日までは、「すべてのいのちを守るための月間」としています。

感染症のため特別な行事などは行いませんが、このテーマを心に留めていただけるように、この月間の間、東京大司教区のホームページでさまざまな情報を提供いたしますので、ご参照ください。

以下、公示文書です。詳細は、東京大司教区ホームページをご覧ください。

2021年9月1日
カトリック東京大司教区の皆様
東京大司教区 大司教
菊地功

「すべてのいのちを守るための月間」にあたり
(2021年9月1日~10月4日)

昨年に引き続き今年もまた、感染症の状況の中で社会全体が大きな影響を受け、教会もその活動を自粛する中で、「すべてのいのちを守るための月間」が始まります。

教皇フランシスコは、回勅「ラウダート・シ」を発表されたことで、教会がエコロジーの課題に真摯に取り組むことの大切さを強調されました。その啓発と霊的深化のため、毎年9月1日を「被造物を大切にする世界祈願日」とさだめ、さらにアシジの聖フランシスコの記念日である10月4日までを、被造物を保護するための祈りと行動の月間、「被造物の季節(Season of Creation)」と定められました。

教皇様が強調されるエコロジーへの配慮とは、単に気候変動に対処しようとか温暖化を食い止めようとかいう単独の課題にとどまってはいません。「ラウダート・シ」の副題として示されているように、課題は「ともに暮らす家を大切に」することであり、究極的には、「この世界でわたしたちは何のために生きるのか、わたしたちはなぜここにいるのか、わたしたちの働きとあらゆる取り組みの目標はいかなるものか、わたしたちは地球から何を望まれているのか、といった問い」(160)に真摯に向き合うことが求められています。

日本の司教団はこの世界祈願日を9月の第一主日と定めており、今年は9月5日となります。さらに日本の司教団は、2019年の教皇訪日のテーマである「すべてのいのちを守るため」を深め、黙想し,祈り、行動するために、この「被造物の季節」を特別な期間と位置づけて、「すべてのいのちを守るための月間」と名付けました。

教皇は、「あらゆるものは密接に関係し合っており、今日の諸問題は、地球規模の危機のあらゆる側面を考慮することの出来る展望を」(137)必要とすると指摘し、それを総合的エコロジーの視点と呼んでいます。

その上で教皇は、「わたしたちがずうずうしくも神に取って代わり、造られたものとしての限界を認めるのを拒むことで、創造主と人類と全被造界の調和が乱されました」(66)と指摘され、環境破壊や温暖化も含めて、共通の家である地球の危機は、「創造主と人類と全被造界」の三つの関係の破壊による罪の結果であると指摘されます。教皇は「ラウダート・シ」を通じて、被造物全体を包括した地球規模の課題への取り組みへの呼びかけをされており、調和が乱されたことによって引き裂かれた罪の状態を解消するため、わたしたちの回心を呼びかけておられます。

今年もまた感染症対策のため,教区における特別な行事などは制限せざるを得ませんが、教皇様の呼びかけを心にとめ、「私たちの共通の家」への心遣いを深め、「創造主と人類と全被造界」の関係を修復するために、一人ひとりの回心のときとしていただきますように,お願いいたします。教皇様の呼びかけは、もちろん一人ひとりの環境への配慮の行動を求めていますが、それだけに留まらず、教会全体として社会に向かって「創造主と人類と全被造界」の調和を回復するための具体的な行動を求めておられます。この機会に、教皇様の回勅「ラウダート・シ」を読み直したり、一緒に学んだりする機会を設けてはいかがでしょうか。

「すべてのいのちを守る月間」にあたって、9月5日の主日に教皇様の意向に合わせて祈ることはもちろんとして、この月間の間に東京教区のホームページを通じて、さまざまな情報を提供いたします。ご参照いただければ幸いです。皆様がそれぞれの場で、ご自分に出来ることを小さくとも忠実に果たしていくことは重要ですし、同時に、共同体として皆の知恵と力を結集して行動していくことも大切です。

 

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2021年8月12日 (木)

FABC事務局長の任期が判明

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先日お知らせしたとおり、突然にアジア司教協議会連盟(FABC)の事務局長(Secretary General)に任じられました。正式な任命書が、8月11日付けで届きました。写真のとおりです。

これで任期がはっきりしました。わたしの任期は、2021年7月から、2024年12月31日までで、一度再任される可能性があるとのことです。

先日のカトリック新聞には、7月に行われた司教総会の報告が掲載されていましたが、お気づきの方もおられましょうが、役職者の選挙がありました。会長を始めとした司教協議会の役職は、宗教法人としてのカトリック中央協議会の法人役員も兼ねるのですが、その任期は3年で、定例司教総会の始まりから3年後の定例司教総会の始まりまでとなっています。現在の会長である高見大司教様を始めとした役員の任期は2022年の定例司教総会までとなります。

定例司教総会は、以前は長いこと6月でしたが、会計年度の12月締めへのシフトに伴い数年前に変更となり、現在は2月に行われています。すなわち、来年22年2月の司教総会をもって役職者は交代となるのですが、その選挙は交代時期の前年の司教総会で行われることになっています。そこでこの7月の臨時司教総会で選挙を行いました。その結果、カトリック新聞にあるように、わたしが次期の司教協議会会長に選出されています。

来年の2月からは、会長をわたしが務めることになり、副会長には梅村司教様が、事務局担当司教には大塚司教様が、それぞれ選出されました。お祈りください。

ところで、これもすでにご存じとは思いますが、8月8日付けで教区のホームページに、『「カリタス東京」設立準備について』と言う公示をいたしました。詳細は公示文書をお読みいただければと思いますが、東京教区にあるさまざまな社会系の活動を統括する組織として、教区カリタスを立ち上げることにいたしました。

カリタスと言えば、カリタスジャパンに代表されるようなカトリック教会の災害救援組織であり、「国際カリタス」の名称で国連経済社会理事会で認定された国際NGOのことを想起され、つまりは東京教区にその支部を設けるのかとお考えになられるやも知れません。しかしそういうわけではありません。教区カリタスは、カリタスジャパンの下部組織ではありません。独立した、東京教区の組織体です。

教皇ベネディクト16世の回勅『神は愛』に詳しいので、しかも短い回勅なので、是非ご一読いただければと思いますが、教会の三つの本質的務め、「神のことばを告げ知らせること、秘跡を祝うこと、愛の奉仕を行うこと」(25参照)は、互いを前提として、教会を教会として成り立たせるために必要な働きとされています。同回勅には、「教会は、秘跡とみことばをないがしろにすることができないように、愛の奉仕をないがしろにすることもできません(22)」と記されています。その「愛の奉仕(ディアコニア)」を実践するための組織を、「カリタス」と呼び、教皇ベネディクト16世は『教会は、共同体として愛を実践しなければなりません(『神は愛』20)と記して、普遍教会全体、部分教会から地域共同体にいたるまで、そのための組織を設けるように勧めています。

同時に教皇は、部分教会において教区司教は教会の愛の活動を組織し推進する責任者であることを明確にしています(32)。その中で教皇は、司教叙階式の時の約束を取り上げ、こう記します。「(司教)受階者は、貧しい人、苦しむ人、助けを必要とするすべての人に、主の名において、神のいつくしみを示すことを、はっきりと約束します(32)」

従って、東京教区において、「愛の奉仕(ディアコニア)」を行うための組織(カリタス)を整備することは、司教であるわたしの務めです。また教皇は教会の愛の奉仕は、単に慈善活動だけを指すのではなく、正義のための活動も含んでいることを指摘します(28)。教皇ヨハネパウロ二世が指摘し、教皇フランシスコがしばしば繰り返す「総合的」という言葉が思い起こされます。神の愛の実践は、さまざまな側面から問題の根源へと立ち向かう姿勢を要求します。総合的な視点が不可欠です。

そのために教皇フランシスコは、2017年に教皇庁の正義と平和評議会、開発援助促進評議会、移住・移動者司牧評議会、保健従事者評議会を合同して、新しい部署を立ち上げました。日本語訳は「人間開発のための部署」が現在の仮称となっていますが、正確には「総合的人間開発促進の部署」となります。統合された評議会の活動は廃止されたわけではなく、もっと総合的な視点から強化されたというのが現状です。

東京教区でもこれらの教皇の教えや行動に触発されて、総合的な視点から、愛の奉仕の実践を考える部署を立ち上げることにしました。いくつかの既存の社会系委員会を統合しますが、それぞれの活動を廃止するのではなく、総合的な視点から強化していきたいと考えています。また外国籍の方々や、特に難民の方々を支援する活動は、これまでも教会単独ではなくさまざまな団体との協力関係の中で実績を積み重ねて現在に至っています。この活動の中心であるCTICは教区の「愛の奉仕」において重要な役割を担っていますので、今後も活動を中心となって継続し、新しい組織の中で中核となるリーダー的な役割を担ってほしいと願っています。

今後、8月末頃までには具体的な組織や活動内容についての検討委員会を設置し、このために任命されている司教代理の天本師を中心に、来年4月の立ち上げを目指して、検討を続けて参ります。

教区の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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2021年7月24日 (土)

FABCの事務局長に任じられました

FABCというのはFederation of Asian Bishops' Conferences`のことで、アジア各国にある司教協議会の連盟組織のことです。

21日の水曜日の朝に突然、香港からメールが舞い込みました。香港にあるFABCの事務局の神父様からです。メールにはミャンマーのボ枢機卿の書簡がPDFで添付されていました。ボ枢機卿の手紙に曰く、「現在事務局長を務めているマカオの李司教が、多忙のため事務局長からの辞任を申し出たので、中央委員会は投票を行い、貴師を後任に選出したので、よろしく」とのこと。

突然です。というわけで、FABCの事務局長になりました。何をすればよいのか、任期はいつまでなのか、詳しいことはわかりません。

現在のFABCの会長はミャンマーのボ枢機卿、副会長はスリランカのランジット枢機卿です。つまり、会長が東南アジア、副会長が南アジアなので、事務局長は東アジアであったということで、マカオの司教様の後任には東アジアの司教から選出ということであったようです。中央委員会とは、各国の司教協議会の会長がメンバーとなっています。

確かに来年にはバンコクで総会が予定されているので、そういったことの調整もあるでしょう。実務は香港の事務局がしてくださると期待しつつ、できる限り懸命に努力をします。聖霊の導きを、みなさんお祈りくださいますと、幸いです。

この任命について報じている「Asia News」英語の記事へのリンクです。

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2021年7月17日 (土)

今年の平和旬間は、ミャンマーの人々のために祈ります

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明日の日付ですが、以下のような呼びかけを、本日、小教区へ送付いたしました。今年の平和旬間は、集まることが難しい状況ですが、それぞれの小教区で、東京教区の姉妹教会であるミャンマーの教会に思いを馳せ、ミャンマーの人々のことを憶えて、お祈りと特別献金をお願いします。

2021年7月18日

カトリック東京大司教区の皆様

カトリック東京大司教区 大司教
菊地功

平和旬間にあたり、ミャンマーの人々のために祈り、特別献金をお願いします

今年も8月6日から15日まで、日本の教会は平和旬間を迎えます。1981年に日本を訪問された教皇聖ヨハネ・パウロ2世は、広島での「平和アピール」で、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことである」と言われました。それ以来、日本の教会は、戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく具体的な行動が必要であることを心に刻み、この10日間を過ごしてきました。

東京教区ではこれまで、平和旬間委員会を設け、平和旬間の企画運営を行ってきましたが、昨年に続き今年もまた感染症の状況の中、特に今年は緊急事態宣言の下、すべての企画を中止とせざるを得ない状態になっています。

そこで2021年の平和旬間は、特に東京教区の姉妹教会であるミャンマーの教会に思いを馳せ、ミャンマーの人々のために、またその平和のために特に祈るときとしたいと思います。

ご存じのように、2021年2月1日に発生したクーデター以降、ミャンマーの国情は安定せず、人々とともに平和を求めて立ち上がったカトリック教会に対して、暴力的な攻撃も行われています。ミャンマー司教協議会会長であるチャールズ・ボ枢機卿の平和への呼びかけに応え、聖霊の導きのもとに、政府や軍の関係者が平和のために賢明な判断が出来るように、弱い立場に置かれた人々、特にミャンマーでの数多の少数民族の方々のいのちが守られるように、信仰の自由が守られるように、この平和旬間にともに祈りましょう。

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また具体的な行動として、8月8日の主日のミサで「ミャンマーの人々のため」の意向で、特別献金をお願いいたします。皆様の献金は、東京教区のミャンマー委員会(責任者、レオ・シューマカ師)を通じて、ミャンマーの教会に届けられます。

なお、例年カテドラルで土曜日に行われていた「平和を願うミサ」についても、緊急事態宣言下ですので行わず、翌8月8日の主日10時に、関口教会のミサをその意向を持っての大司教司式ミサといたします。それぞれの小教区でも、この日の主日ミサで、ミャンマーの人々のためにお祈りください。

神の望まれる平和が、この世界に実現しますように。御旨が行われますように。

以上

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2021年5月 6日 (木)

訃報:地主敏夫司教様

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前札幌教区司教(教区長)のペトロ地主敏夫司教様が、5月4日に入院先の札幌厚生病院にて肺炎のために帰天されました。90歳でした。(上の写真は、2012年9月に月寒教会献堂50年のお祝いで挨拶される、地主司教様)

地主司教様の葬儀などは、現在の感染状況ですので、ご親族や司祭団だけで、5月8日(土)午前10時から札幌北一条教会で執り行われます。お祈りください。

わたしも、札幌教区と縁がないわけではありません。2009年11月に地主司教様が引退されてから、後任として勝谷司教様が叙階された2013年10月まで、新潟教区の司教と兼任しながら、4年間ほど札幌教区の使徒座管理者を務めておりました。ですから、できれば札幌まで行って葬儀に参加したいところですが、緊急事態宣言下でもあり、当日は東京からお祈りさせて頂きます。

教区司教は75歳になると、教皇様に引退願いを出すことになりますが、それに対して通常は、1:即座に引退が認められる、2:当面続けるように命じられる、3:後任が決まるまでその座に留まるように命じられる、の三つの選択肢があります。もちろんそれ以外にも、多くは自らの願いで協働司教を引退より数年前に任命して頂いて、協働司教は司教座の継承権を付与されるので、引退と共に即座に司教座を引き継ぐ場合などもあります。

地主司教様の場合がどうであったかは、わたしは知る立場にありませんが(基本的には教皇様とご本人、そして宣教地の司教任命に関わる福音宣教省長官程度が知るのみでしょうか)、最終的に地主司教様は79歳まで札幌司教を続けられました。今でこそ、ほかの教区の司教が空位の司教座の管理者となることは普通となりましたが、当時の札幌のケースのように、ほかの教区司教が使徒座管理者となるのは日本では久しぶりのことで、当時はわたしが新潟から北海道へ転勤となったと勘違いをされたこともありました。

いずれにしろ引退された当時、79歳の地主司教様はまだまだお元気で、その後も幼稚園の園長などを続けられ、冬にはご自分で車を運転して、スキーにも行かれていました。わたしも、4年間、毎月一週間ほどは札幌に通っていたので、札幌司教館で一緒に食卓を囲みながら、いろいろと昔話を聞かせて頂きました。話題は北海道の教会に留まらず、日本の教会や世界の教会の話題もしばしば飛び出し、文字通り「勉強」させていただきました。(下の写真、引退後も元気に司教館前の雪かきをする、地主司教様)

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大げさなお祝いなどがお好きではなかったと感じましたが、一番印象に残っているのは、引退が発表された2009年11月17日の夜のことです。その週は、大阪方面で、日本と韓国の司教団の交流会が行われていましたが、夕食後の懇談中、ローマ時間のお昼になった瞬間に立ち上がり、「じゃあ、わたしは引退したからこれでさよなら」と、手を振って部屋を後にされました。残されたものは、わたし以外、その事情を知らなかったので、唖然としていた、その雰囲気と皆の表情と、さわやかに別れを告げる地主司教様の颯爽とした姿が忘れられません。このたびも、唖然とする周囲を尻目に、「じゃあ、さよなら」とばかりに、颯爽と御父のもとへと旅立たれたことでしょう。

司教様の様々なお働きに、そして生涯を通じた献身に、いのちのあたえ主である神が、豊かに報いてくださいますように。永遠の安息を祈ります。

略歴(札幌教区の通知より)


1930年9月20日    北海道札幌市に生まれる
1934年9月16日    北一条教会で受洗
1960年3月20日    カトリック北一条教会で司祭叙階。北二六条教会助任。
1961年~1969年   司教館付司教秘書、教区事務局長
1969年~1978年   ローマ留学
1978年~1987年   円山教会主任、さゆり幼稚園園長
1987年10月3日    札幌教区長(司教)に任命される
1988年1月15日    司教に叙階される
2009年11月17日    司教の辞任が受理される
2021年3月19日    治療のため札幌厚生病院に入院
2021年5月4日      帰天

生前、多くの役職を担われましたが、主だったものとして、司教協議会における教会行政法制委員長、典礼委員長、カトリック新聞や多くの各役職を歴任。その他にも社会福祉法人雪の聖母園、医療法人天使病院の他、多くの学校法人の幼稚園園長や理事、理事長も歴任されました。

 

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2021年3月27日 (土)

聖週間を前にして

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明日の受難の主日から、聖週間となります。一週間後の4月4日は復活祭です。東京はすでに桜が満開ですが、復活の主日まではまだ十分に花が残っていることでしょう。

この御復活祭に、または復活節に、洗礼を受けるために準備をなさっている多くの洗礼志願者の皆さんが、聖週間の間、締めくくりの準備がより良く出来るようにお祈りします。洗礼はゴールではなくてキリスト者としてのスタートですから、これからも学び続け、祈り続け、そしてあかしの行動をとり続けるようになさってください。

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毎週土曜日の夜6時には「週刊大司教」のyoutubeチャンネルでの配信を行っていますが、今週と来週はお休みです。それぞれの日曜日に、関口教会のyoutubeチャンネルから大司教司式ミサの配信がありますので、(どちらの日曜も10時からです)ご覧ください。関口教会のyoutubeはこちらのリンクです

「週刊大司教」の次の配信は、復活祭第二主日のメッセージで、4月10日土曜日の午後6時です。(なお週刊大司教は東京教区のyoutubeチャンネルです。こちらのリンクです。「動画」のタブから、過去の配信を見ていただくことも出来ます)

また、聖週間の典礼は、聖木曜日、聖金曜日、復活徹夜祭と、すべてそれぞれの日の夕方7時から、関口教会のyoutubeチャンネルから配信される予定です。

困難な時期にあり、皆で共に集まって祈りをささげることが、まだ適いませんが、ここはその状況を逆手にとって、霊的な交わりにあることを心に刻み、いつも以上に、共同体の繋がりを意識して祈りをささげる一週間といたしましょう。良い復活祭をお迎えください。

すでに東京教区のホームページでお知らせしましたが、ミャンマーの教会からの呼びかけに答えて、ミャンマーにおける軍によるクーデター後に続く政情不安と暴力的弾圧に対して、対話による真の平和が訪れるように、ケルン教区の皆さんと共にお祈りしたいと思います。

何度も書いていることですが、東京教区はケルン教区から受けた戦後の援助に答える形で、今度はミャンマーの教会を支援してきました。この数年は、ミャンマーの神学生養成を支援しています。築地のレオ神父様と潮見・CTICの高木神父様が担当です。担当の神父様からも呼びかけがあり、聖木曜日、それが無理な場合には復活の主日などに、ミャンマーの平和のためにお祈りください。

3月19日付けで、ミャンマーの司教団宛てに、連帯とお祈りのメッセージを送付し(東京教区のホームページのこちらのリンクから全文をお読みください)、インターネットの状態が定かではなかったので届くかどうか不安でしたが、受け取ったとの返信をいただきました。

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なお、3月21日に緊急事態宣言が解除されていますが、現在の東京教区の対応については、いつものことですが、東京教区のホームページの一番上にあるバナーをクリックしていただけると、最新の情報が掲示されますのでご覧ください。この数ヶ月の対応を大きくは変わりませんが、時間や人数に配慮して、会議や集いを行うことも出来るようにしました。しかし、復活のお祝いが近づいているのに残念ですが、飲食を伴う集まりは、まだおやめください。

聖週間の典礼は、先に聖座(バチカン)から指示が出ていますが、教区の典礼委員会から、各主任司祭にガイドラインを配布してあります。例年と異なり、行列がなかったり洗足式がなかったりと、変則的になりますが、主任司祭の指示に従って参加くださいますようにお願いします。

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フィリピンのマニラ大司教区は、タグレ枢機卿様が福音宣教省の長官に転任してから一年以上空位でしたが、先日教皇様は、フィリピン中部ビサヤ地方のカピス大司教区のホセ・アドヴィンクラ枢機卿を任命されました。アドヴィンクラ枢機卿は間もなく六十九歳で、昨年11月に枢機卿に親任されていました。マニラ教区のために、あたらしい教区司教のためにお祈りください。

 

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2021年3月19日 (金)

「多国籍の人々がつくる豊かな教会共同体を目指して(司牧指針)」公表

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東京大司教区では昨年末に、教区の宣教司牧の今後10年ほどの方向性を示す文書、「宣教司牧方針」を公表しました。

この宣教司牧方針は、①「宣教する共同体をめざして」、②「交わりの共同体をめざして」、③「すべてのいのちを大切にする共同体をめざして」の三つの大切な柱から成り立っています。

この宣教司牧方針を策定するにあたって、常に念頭にあったのは、教皇ベネディクト十六世の回勅「神は愛」の次のことばです。「教会の本質は三つの務めによって表されます。神のことばを告げ知らせること、秘跡を祝うこと、愛の奉仕をおこなうこと」(回勅『神は愛』25参照)。

これらの教会の本質的三つの務めは互いに関係しあい、また互いを前提としています。福音をより良くあかしし告げしらせる共同体であるために、わたしたちは、「宣教する共同体」、「交わりの共同体」、「すべてのいのちを大切にする共同体」を造りあげていかなければなりません。

この宣教司牧方針の二番目の柱である「交わりの共同体をめざして」に、次のように記しました。「東京大司教区内には多くの外国籍の信徒がいます。その子どもたちもいます。彼らの住む地域にある小教区共同体との交わりを豊かにするようにしましょう。」

これは、「しましょう」という言葉で終わっているので、教区全体、みなさんへの招きの言葉です。そこで、一緒になって外国籍の信徒への宣教司牧への取り組みをより具体的にしていくために、具体的な指針が必要です。

本日、聖ヨセフの祝日である3月19日付けで、「多国籍の人々がつくる豊かな教会共同体を目指して(司牧指針)」というタイトルの文書を公表しました。この文書は、先に発表した「宣教司牧方針」に付随する文書です。

全文はこちらのリンクでお読みいただけますし、さらにこちらのリンクでは、上記の「宣教司牧方針」や、その英訳、さらに今回の文書などをダウンロードできるページにつながります。

今回の文書の最後には、まとめを付けてありますので、その部分を以下に引用します。

「以上の分析と考察を踏まえて、外国籍の方々への司牧方針を次のようにまとめます。

● 東京大司教区は、人種、国籍、言語、文化の違いを乗り越えて一つの信仰の共同体を教区のレベルでも小教区共同体のレベルでも実現することを目指します。
●東京大司教区は、すべての信徒が、小教区共同体に所属し、共に責任を担いあって育て運営する信仰の共同体を目指します。
●東京大司教区は、人種、国籍、言語が異なるという多様性の中で、誰一人として孤立することのないように、信仰における固い決意と互いの尊敬のうちに支え合う信仰の共同体を目指します。
●東京大司教区は、それぞれの小教区共同体での違いを乗り越える取り組みを支援するために、CTICを核とした社会司牧の組織を創設し、支援体制を整えます。
●なお、この方針に記した内容や、それに基づいて行った取り組みについては三年後を目途にふり返りと評価を行い、必要に応じた修正をします。
●さらに、このふり返りと評価は、教区の宣教司牧評議会が中心となって実施しますが、可能な限り多くの方々の意見を伺うつもりですので、教区内の皆さまの協力をお願いします。」

すでに「宣教司牧方針」にも明記したことですが、名称は未定ですが、いわゆる「教区カリタス」を育て上げていきたいと思っています。いわゆる社会系の活動と呼ばれている使徒職を、一括するというよりも、ネットワーク化して互いに支え合いながらよりふさわしい活動を進め、さらに教区全体にその活動がフィードバックされるような組織を作り上げたいと考えています。

教皇様は、「ラウダート・シ」において、「総合的エコロジー」という言葉を使って、シングルイシューに特化するのではなく、複雑に絡み合った人類の課題という総体に一致して立ち向かうために、総合的な視点と立場が必要だと勧められています。もちろんそれぞれの課題に具体的に個別に取り組むことは必要ですが、同時に、全体を総合的に見る視点も不可欠です。東京教区でも、そういった総合的視点に立ったネットワークを確立したいと思います。

現在、東京教区のそういった活動の中で一番組織化されているのは、カトリック東京国際センター(CTIC)です。これを核にして、一年ほどをかけながら、新しいネットワークを形成していく計画です。これについては、今後、現在の社会系の委員会や活動を見直していく作業も含まれることになりますが、性急に事を進めることなく、関わっている方々とよりよく意見を交換しながら、ふさわしい道を模索したいと思います。

なおこの仮称「教区カリタス」創設の作業は、天本神父様が司教代理として担当されますが、具体的な作業のために教区職員を配置いたします。

ご存じのように、教皇様の呼びかけで、現在教会は「ヨセフ年」を過ごしています。3月19日の聖ヨセフの祝日を前にして、司教協議会会長である長崎の高見大司教様から、会長談話カテケージスが発表されています。リンクからご一読ください。

教皇様の使徒的書簡「父の心で」には、次のような指摘があります。長くなりますが引用します。

『ここ数か月にわたるパンデミックの間に、その思いが強くなりました。「わたしたちの生活(は)市井の人々―忘れられがちな人々―によって織りなされ、支えられてい(ます)……。そうした人々は、新聞や雑誌の見出しになったり、最新のランウェイに登場することはなくとも、まぎれもなく、この時代の決定的な出来事を今まさに書きつけているのです。医師、看護師、スーパーマーケットの従業員、清掃員、介護従事者、配達員、治安当局、ボランティア、司祭、修道者、そして他の多くの、自分の力だけで自分を救うことはできないと分かっている人々です。……どれほど多くの人が、毎日辛抱し、希望を奮い立たせ、パニックではなく共同責任の種を蒔くよう心掛けていることでしょう。どれほど多くの父親、母親、祖父、祖母、教師らが、習慣を変え、前向きになり、祈りを重ねるといった、何気ない日常の姿を通して、危機に向き合ってそれを乗り切る方法を子どもたちに示していることでしょう。どれほど多くの人が祈り、犠牲をささげ、すべての人のために執り成していることでしょう」。襲いかかる危機のただ中で、わたしたちはそれを実感したのです。だれもが聖ヨセフ―目立たない人、普通で、物静かで、地味な姿の人―に、困難なときの執り成し手、支え手、導き手を見いだすはずです。聖ヨセフは、一見すると地味な、あるいは「二番手」にいる人だれもに、救いの歴史の中で、比類なき主役になる資質があることを思い出させてくれます』

教皇様のこの言葉は、誰か特別な人やタレントがある人が主役なのではなく、すべての人が世界を支え、お互いを支え生かし合うための主役であることを思い起こさせます。それを教皇様は、聖書の中で目立つことのない存在である聖ヨセフになぞらえ、しかしその存在の内に「困難な時の執り成し手、支え手、導き手」を見いだすと指摘します。そして聖ヨセフは、一見すると地味な、あるいは「二番手」にいる人だれもに、救いの歴史の中で、比類なき主役になる資質があることを思い出させてくれます」と記しておられます。

まさしく、教区の宣教司牧方針を実現するためには、誰か特別なタレントがある人や才能がある人の活躍だけが必要なのではなく、共同体を構成するすべての人のポジティブな働きが必要です。これから数年間の教区全体の挑戦は、ファンファーレを鳴らして走り出すような興奮するイベントではありません。毎日の積み重ねの中で静かに静かに進んでいきます。目立たない一人ひとりの力が必要です。

皆様のご理解と、ご協力を、心からお願いいたします。(なお、司牧指針の他の言語訳は現在準備中です

 

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