出版のお知らせ@カトリック中央協議会
カトリック中央協議会の出版部から、このたび重要な二つの新しい出版物が発行されましたので、お知らせです。
まず第一は、待ち望まれていた教皇文書の翻訳です。教皇フランシスコの使徒的勧告「愛のよろこび」が出版されました。原題はご存じの通り「Amoris Laetitia」で、家庭や結婚の現代的意義や課題について話し合われたシノドスの討議を基にして書かれた文書です。
2016年3月に発表されましたが、翻訳を手にとっていただければ分かりますが、かなりの分量です。日本語版は本文部分だけで283ページもあります。翻訳にはかなりの努力を要しました。「あとがき」によれば、困難な翻訳に取り組んでくださったのは、東京教区の吉池好高神父さまです。感謝。こういった教会の文書は、以前に翻訳された公文書との訳語の整合性をとらなくてはならないので、どの単語をどのように訳すかの検討に時間がかかります。
タイトルをどうするかについては、司教たちの中で話し合いをしました。というのは、ご存じの「福音の喜び」という文書の原題は「Evangelii Gaudium」で、「gaudium」を「喜び」としました。今回は、「Amoris Laetitia」で、「Laetitia」をそのまま「喜び」とするのかどうかで議論になりました。そこで、多少なりともニュアンスの違いを出すために、今回は「よろこび」とひらがなにすることになったのです。詳しくは、翻訳の「あとがき」を参照ください。本体価格2,000円です。
次に、『「ニケア・コンスタンチノープル信条」「使徒信条」の旋律(一般用)』という小冊子が発行されました。
これはご存じのように、今年の復活祭から全国の教会で使用することになっている、ミサ中の『信条(クレド)』の部分の歌唱に関して、原稿の典礼聖歌と同じサイズで会衆が使うことのできる譜面です。なお、この新しい曲については、サンプル演奏を、このリンクの中央協議会サイトで聞くことができます。(リンク先ページの下の方に、『音源』と記されているところです、なお楽譜もダウンロードできます)
それぞれの教会で、日曜日のミサなどにおいて、まず信条の部分を歌うのか唱えるのかは、典礼の責任者である主任司祭の判断にお任せします。
なお、改訂された『ローマ・ミサ典礼書の総則』の68番には、こう記されています。
「信条は、主日および祭日に、司祭が会衆とともに歌うか唱えるべきものである」
したがって、それぞれの教会の事情に応じて判断されて構いませんが、できるのであれば、是非、信条の歌唱にチャレンジしていただければと思います。なお歌うにあたって、いくつかの選択肢がありますが、どれを歌うのかは、典礼音楽関係者と主任司祭の判断でお決めください。
オルガンの伴奏譜は、上に掲げた中央協議会のリンク先からダウンロードしてお使いください。聞くところでは、これも別途印刷して発行される模様です。
会衆が使うためのこの譜面は、一冊が本体価格77円ですが、個人個人が購入するのも悪くはありませんが、小教区で一括して購入されることをお勧めします。
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